2012/04/08

中年図書館 8

本日は絶好のお花見日和ですが、K玉、もちろん黙々と立ち働いております。

人様がお休みの時が、我々のかきいれ時でございます。

慣れっこにはなっておりますが、ここまで天気がよいとですね、

昼間からクィッと、いただきたいものです、花びらをグラスに浮かべたりもしたいとです。




そんな妄想を抱きながらも、微妙に間の空いた音楽秘話を更新したのはいいんだけれど、

同じシリーズモノの中年図書館をないがしろにするわけにはいきませんよね。

そんなこともあり、只今活字、しっかりと目に入る時期で、

隙間を見つけては頑なに読んでおります。

通勤途中のバスの中、就寝前、休みの空いた時間を利用して、

溜まりに溜まったストック本を消化しているK玉ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

← 前回での塩野七生の「ローマ人の物語」年内読了宣言もしたこともあってか、

活字中毒症とまでは言わないけれど、老眼に鞭打って読みふけっております。(苦笑)









とりあえず、8巻までブックオフでゲットし、新たにTSUTAYAの古書コーナーで15巻まで

目出度く補充できたんで、43巻までは長い道のりなれど着々と読み進めているK玉です。

とりあえずユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)のガリア戦記とある意味

ハンニバル戦記と肩を並べる読み応えのある佳境であり、塩野女史の渾身の力が

入っているのが伝わり、いっときわくわくできる模様であります。

← 受験の時、日本史だったこともあり、人名、都市名、国名はもちろん、時代感がなかなか

すんなりと頭に入ってこず、悪戦苦闘中です、ですが、面白いです。










ついでに、ローマ絡みで、ヤマザキマリの漫画 「テルマエ・ロマエ」 こちらも愛読しております。

時空を超えた入浴スペクタクルです。

2010年の漫画大賞始め、各賞総なめと伺っております。

もうじき、映画公開ですよね、阿部ちゃん、なかなかのはまり役と思われます。

40歳を過ぎてから、なかなかよい味を出してきましたよね。

イタリア女性もメロメロな撮影だったんじゃないかと思われるです。

← 脇を固める人たちも、日本屈指の濃い顔です!









三浦しをん 「舟を編む」

新しい辞書を編む仲間の物語で、編集者の仕事なんかにも

興味があって刊行された時から読みたかった本です。

辞書の編集ってことで、地味なんだろうと思いきや、これが以外と凄い。

下手なスポーツなんかより、よほど情熱が伝わってくるし、登場人物のキャラも面白く、

一気に読んでしまいました。

言葉が生き物であることに気づかされた一冊!

K玉、家の「辞書」を一時触ったり眺めたりしてしまいました。

← ちなみに金田一さんで有名な三省堂 「国語辞典」 です。








ちょっと本屋に立ち寄った時、おすすめ本として積んであり、

日本推理作家教会短編部門受賞とあり、とりあえず買っておいたストック本です。

長岡弘樹  「かたえぎき」

普段それほど短編って読まないんだけど、ページが少ないこともあり、

あっという間に読み終わってしまったんだけど、どれも抜群の切れ味。

巧妙な伏線と人間ドラマを見事に融合とある。

その通りである。









三上延  「ビブリア古書堂の事件手帖」

古書に関して並外れた知識を持つ栞子(しおりこ)さん。

客の持ち込む古書にまつわる謎を解いていくライトミステリーです。

気軽にさくさく読めるライトです。

古書モノにはどうしても手を出してしまいます。(笑)







沼田まほかる  「猫鳴り」

K玉家、圧倒的にネコ派でございまして、ネコのごろごろが病みつきなわけで、

これはなんだと、ブックオフで買ったのはいいんだけど。。。

参りました。

やられちゃいました。

初っ端から、心の襞に分け入ってくる感じと申しましょうか、

ただのネコ好きのオヤジ好みの本ではないです。

受け入れることって、こういうことなんですね。。。ってことです。

ちなみに愛とか希望とかないんで悪しからず。

とにかく、凄い。






以下、まほかるさんの本、ストック本にと、買っただけで読んではおりませんが、

期待できますです。

暗いをさらっと描き、読者に媚びない何かを感じます。











こんな感じで今回は、かなりレベルの高い読後感と申しましょうか、

もともと各賞にノミネートされてるヤツばかりなんで、端から外しはないんだけど、

改めて、読書のすすめをしたいと思うK玉でした。




おまけ: 本日も仕立て上がり。


W様  ダブルモンクストラップシューズ!

ウィンハイマー <独> ボックスカーフ

特別に尖った感のないオーソドックスなダブルモンクです。

カールフロイデンベルグの伝統を受け継いだボックスカーフ。

履き込むごとに落ち着いたツヤで出てくる。

ライニングにボルドーチョイスでエレガント増しです。

トゥのキャップを入れるか入れないかは、ちょっと悩むところですよね。

W様はシンプルにオーダーです。

お待たせいたしました。












M様  E・THOMAS <Italy> Silk 40% Linen 35% Wool 25% !

枯れたブラウンの千鳥格子にエルボーパッチを搭載したジャケット。

春夏でもエルボーありありな弊店でございます。

一枚芯の軽快な仕様でオーダーいただきました。

エルボーが完璧にはまる千鳥格子ですよね。

お待たせいたしました。












K様  CANONICO <Italy> ウインドペン!

昨年K玉も仕立てたネイビーのウインドペン~ほぼ一緒です。

チョークで引かれたような線の味がいいんです。

CP値も高いカノニコならではの素材感。

弊店オリジナルバンチよりお選びいただいた。

こちらも一枚芯の軽快な仕様~今年はどうやらゴールデンウイーク明けから

クールビズのところも多いようです。

弊店のお客様は、どうも反抗期な方が多いようです。(笑)

とにかく、お待たせいたしました。










以上、本日の仕立て上がり。

ご紹介出来ていないお客様、申し訳ございません。

いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。