2012/10/31

完璧にフィット

ねばならない。。。

でなければならない。。。

一昔前のアイビーの教祖のような呪文。

とはいえ、いまだに「ねばならない」のいくつかの一つに

手袋は完璧にフィットしてなければならないは外せないK玉ですが、

皆さんいかがお過ごしでしょうか?









そんな感じで手袋のご紹介でございます。

手袋の必要性を問われるとそこそこのアーバンな街中では

それほど必要ないかもしれない。

手袋本来の防寒を考えると北の寒さの厳しい地方か

寒波がやってきて今日は特に寒いなって感じの日くらいかもですが、

やはり弊店、ジェントリー的にはコートのお供にお持ちいただきたいアイテムの一つある。

← 紳士の嗜みの一つなんだよな。




1777年創業とその歴史は古く、

世界最高級の手袋と謳われるDENTS(デンツ) <England>!

手にしていることを忘れるから「シークレットフィット」なんていわれる老舗の技、

どうぞご覧ください。

← 脈々と受け継がれる伝統を守り続けたわけだ。





ヘアシープ 羊革 

英国の名門ビタート社の革、ライニングはシルク。

ブラックとブラウンの2色

Price: ¥19950-









ヘアシープ 羊革

ブラックとダークブラウンの2色

ライニングはシルクの赤。

Price: ¥15750-







ディアスキン 鹿革

光沢のある銀面層を持つ北米産の鹿革。

ブラック、ブラウン、グリーン、タン、ボルドーの5色

ライニングはカシミア、かなり暖かい。

Price: 24150-



















お国変わって SERGIO DE ROSA <Italy>

1940年創業、イタリアはナポリの革手袋専門のファクトリーです。

小規模ながら職人の心意気を感じる、K玉、気に入りました。

今回はちょいと変り種の色、グレー。

たまにお問い合わせあるんでスポット的に!

こちらはナッパ、羊革です。

ライニングはカシミアですこぶる暖かいヤツです。

Price: ¥16800-












コートのお供にストールと革手袋、外せないよな!

必要性だけだとクェッションの御仁もいらっしゃるとは思いますが、

コートと共に、コートのポケットに入っているだけでも

常にコートと共にでございます。



おまけ: 本日も仕立て上がり。



I様  C・BARBERA <Italy> S120’S


弊店オリジナルバンチよりお選びいただいた超渋いヤツです、バルベラ。

イタリア生地ながら打ち込みのしっかりとした霜降りなグレーのオルタネイトストライプ。

通好みでございます、間違いない。

打ち込みのしっかりとした生地ゆえ一枚芯の軽快な仕様をチョイスのI様、

お待たせしました。











I様  C・BARBERA <Italy> S140’S 265g


ワントーン明るいネイビーストライプ、3ピースでオーダーいただいた。

同じバルバラながらこちらはスーパー140’Sと華もツヤもある生地。

3ピースの仕様で格上げの戦法でしょうか。

とりあえず、旬な色柄、今年の気分を上手く拾った一着です。

お待たせしました。










以上、本日の仕立て上がり。

ご紹介できてないお客様、申し訳ございません。

いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。

2012/10/30

小物にこだわる

ここんとこ裸銭の御仁をお見かけすることはホントなくなりましたよね。

だれもが持っている身のまわりの小物たち、

社会人ともなればそこそこ上質な小物にこだわることも大事なこと、

つまりは自己投資的にも有益かと思っているK玉ですが、

皆さんそこんとこのこだわりはいかがなものでしょうか?

← だれもが持っているものゆえ色々なこだわり方があるよな。

← K玉的には、財布、ボールペン、名刺入れ、等など、

ブランド趣味ではない上質で武装せよです。





ペリカンのボールペン~15年以上愛用しております。




学生ならまだしも、中高年の領域に足を踏み入れているK玉としては、

ビジネスシーンにおいては、って言ってもただお店で使ったりするだけなんだけど、

百均のボールペン握り締めていたら、やはりお客様から見ると

間違いなくどん引きじゃないかと思うわけだ。

シックならいいんだけど、粗末に見えるとしたら、

弊店の商品も格下げ、危険なことだと感じるわけだ。





K玉私物~ソメスサドルのコードバンの長財布と名刺入れ
財布は4年目、名刺入れは2年目
使い込んだ革の表情が経年で違うわけだ。





とりあえず、単なるブランド趣味に陥らず、

そこそこ信頼のおけるメーカーのモノがよろしいかと思われます。

誰もが持っているんだけど、誰もが持っているからこそ、

お金に対する姿勢やら多くを語ってくれるアイテムたち。

弊店ではオープン以来ソメスサドル一筋、

1964年創業の日本で唯一の総合馬具メーカー。

← 手綱から大型馬車に至るまで各種の乗馬アイテムを製作です。

← 日本の○ルメスなんて言われたりするそうな。

革製品の極致といわれる「鞍づくり」を中心に北海道の工場で製作されている。

その馬具づくりで培われた技術でもってバッグや革小物の製造にも力を入れ、

耐久性のあるハンドメイドの一品を提供してくれるわけだ。








名刺入れ コードバン(馬尻革) ¥11550-

束入れ~長財布 コードバン(馬尻革) ¥25200-


二つ折札入れ コードバン(馬尻革) ¥22050-


キーホルダー コードバン(馬尻革) ¥4200-





こんな感じで誰もがもっている小物たちのご紹介、いかがしたか?

他にもコインケース、パスケース、純札入れ、マネークリップ等

ご用意しております。

北海道の大自然が息づくファクトリーで緻密に大胆に製作された逸品。

どうぞ「鞍づくり」のこだわりをご堪能ください。










おまけ: 本日も仕立て上がり。



M様  LAST 3001 パンチドキャップトゥオックスフォード


イタリアンカーフのシンボル的存在のイルチア社、

そこんところのジャスパーなる光沢のある革をお選びいただいた。

ドレス靴の基本ながらラスト3001の気持ちロングノーズな

ほのかに漂うモダンなフォルムと革の鏡のような光沢感がマッチした出来上がり。

ヒラ紐とライニングのボルドーがいい雰囲気を醸し出しております。

お待たせしました。















別のM様  LAST 2021 ストレートチップ


こちらこそドレス靴の基本のきの字、ストレートチップ。

弊店定番ラスト2021のトレンドに左右されない英国顔に

アノネイ社のボカローカーフとおのずと控えめな佇まいでしょうか。

ライニングもブラックチョイスで落ち着きを。

フォーマルシーンでも履ける一足の出来上がり。

さっそく送りますです。











ラスト(木型)が変われば、あるいは革が変われば、

スタイリッシュな感じから永遠に不滅な定番とがらりと雰囲気が変わる。

お使いになるお客様の個性が表れるわけだ。

もちろんTPOに応じて使い分けるのもよし。

まずは自身の定番靴を見つけてください。



以上、本日の仕立て上がり。

いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。




2012/10/28

無闇に脱がない訳

先日もっていうか、割りとしょっちゅうのことなんで慣れたけど、

待ち合わせた仲間内から、「さあさあ上着を脱いで楽にして!」って言われ、

コップを渡されビールを注がれるわけだ。

駆けつけ一杯ってことですよね。

「いやいや気にしないで、ちょっと寒いんだ。」なんて適当に返事を返し、

ビールはちゃっかり注いでもらうわけだ。

そんな感じで余程のことがない限り上着は脱がないようにしているK玉ですが、

皆さんいかがお過ごしでしょうか?




無闇に上着を脱がないことにはK玉的には一応意味がある。

洋服=西洋の文化そのものであることはどなたも異議はないと思うんだけれど、

その洋服に関する約束事のようなものを学ぶことで、

仕事に洋服を選んでからは、特にスーツの着こなしの奥義を探るべく、

スーツ発祥の地、イギリスでの掟に従うのが近道ばかりと、

スーツとは何か?シャツの選び方、ネクタイの合わせ方と学習してきたわけだ。

若い時分のK玉なんかは、全てはアメリカから学んだもんだから、

そこには機能性はあってもダンディズムなる本質は感じ取れなかったし、

そもそも若気の至りで、見た目だけ、ブランドだけのポパイ少年だったわけだ。

← モノの本によると、スーツの発祥はイギリス、大衆化はアメリカ、

それを小粋に洗練させたのがイタリアということです。





そんなこんなで少しは学習し成長したK玉も、

18~19世紀頃まではシャツは下着と考えられていたと知り、

それらしい映画や小説での主人公が自宅、もしくはホテルの部屋以外では

滅多に上着を脱がないシーンなんかをみたり読んだりすると、

煙がもうもうの焼肉屋なんかは致し方ないんだけど、

出来る限り、上着は脱がない、ネクタイは緩めないようにしている。

どなたにも強制もしないし、そうすべきだと言ったこともないけど、

自身の決まりごととして出来るだけ頑なに守っているわけだ。

← 今日でも特に女性の前で上着を脱ぐことは非礼とされていると聞く。

← 昔の名残が脈々とですよね。



暑いから、楽だからとなんの違和感もなく上着を脱ぐことに抵抗のない日本人は、

西洋文化のかたちだけを輸入して、その掟や作法は受け入れてないわけだ。

ダンディズムなんて言葉がもてはやされている今日この頃、

長い歴史のある西洋文化=洋服のお勉強をちょこっとするだけで、

身にまとう時にほんの少しは気持ちが引き締まるK玉でした。




おまけ: 本日も仕立て上がり。



E様  CANONICO <Italy> S110’S 


2釦のシンプルなスーツ、いわゆる冠婚葬祭用のブラックスーツ。

弊店オリジナルバンチよりお選びいただいた一着。

カラーの裏側に台形状のヒゲ、上襟を伸ばすことが出来、サイズ調整が効く。

チーループ、ラペルの裏側、フラワーホールの下につき挿した切り花を留めるループ。

八刺し、八の字に見える芯を身頃や襟にすえるための斜めしつけ。

本格スーツの基本ディテールが襟、ラペル裏だけでもいくつもある。

細部にもスーツの醍醐味、満載でございます。

お待たせしました。












M様  LORO・PIANA <Italy> S120’S


1936年創業のロロ、高級生地の代名詞、弊店でもお馴染みのミル。

こちらもオリジナルバンチよりお選びいただいた。

ミディアムグレーの霜降りなオルタネイトストライプ、渋いっす。

淡いラベンダーやブラウンのロンストシャツなんか良さげな感じでしょうか。

軽やかな一枚芯ながら威厳を感じる仕立て上がりです。

お待たせしました。












M様  REDA <Italy> Wool100%


チャコールグレーのウインドペン、ミニマム合わせでブルーシャツでキマリでしょうか。

ウインドペンのブルーを拾わない手はないよな。

ブルーシャツにネイビーのソリッドタイでトーンコーデ、

ビビッドにボルドー、パープルのタイと使い分けるのがよしです。

シックな印象のスーツ、控えめながらも旬な仕立て上がりでございます。

お待たせしました。














S様  DOMESTIC Wool100%


国産生地ながら打ち込みのしっかりとしたインクブルー無地。

夏以外のシーズンは着用できるヘビーローテーション。

軽快な一枚芯ながら顔つきは雄雄しくもスマートな仕立て上がり。

就活に励む一着だそうです、間違いない。

お待たせしました。











以上、本日の仕立て上がり。

いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。