2014/10/19

人のために

本日の仕立て上がりを見て感じたことがある。


人のための装うということ。


礼節を重んじ、相手に対して敬意を表すること。

K玉が洋服の仕事を始めてから聞き伝えられてきた

ジェントルマンの在り方、弊店の店名の由来でもある。

ファッションを楽しむことを否定しているわけではない。

むしろ楽しむことはウェルカム、

何を着ても自由なのにはクエスチョンではございますが、

ビジネスの現場や公共性のある場での社会的制約っていうか、

人のために装うこと、

礼服なんてのが一番わかりやすいかもですが、

自分が何者であるか、そのスタイルを発信しつつ、

今日会う相手にリスペクト、

弊店のお客様の一流の流儀を垣間見たK玉ですが、

皆さんいかがお過ごしでしょうか?




とりあえず、本日の仕立て上がりをご覧いただければ、

K玉の言わんとすることがわかるんじゃないかと思われます。

雑誌で紹介されたブランドスーツに群がり、

今年の流行に気を盗られ、

人より目立つようにとベストドレッサー、

お好きにどうぞ。



何を着るかよりも、どう振る舞うかがジェントルマンを作る。

そんな大袈裟なことは申しませんが、

弊店のお客様は廻りの人のことを考えているのだなと

きもち誇らしく思った今日この頃です。

控え目に勝るものはなしと本日の一言、

とはいえ、ウェル・ドレッサーではありたいと思うK玉です。

それではこのへんでチャオス☆ !







おまけ: 本日も仕立て上がり。







O様  LORO・PIANA <Italy> WINTER TASMANIAN S150’S


スーツの定番素材のバーズアイ、和名で鳥目織りの

打ち込みのしっかりとした合服地、

各社必ずコレクションに入っている王道素材ではございますが、

やはりこの二重織りのロロのウインター・タスマニアン、

光沢といい風合いといい別格でしょうか。

誤魔化しの効かない無地ライクな生地は

上質素材に限るわけだ。

程よく沈んだインクブルーの色目が思慮深い男を演出してくれる

落ち着いた印象の一着です。

お待たせしました。












M様  CANONICO <Italy> S110’S


こちらもスーツの定番素材、カノニコのヘリンボーン柄、

日本では杉綾織りの枯れたインクブルーの仕立て上がりでございます。

見た目通りにナチュラルなプロポーションのごく普通のスーツ、

これが国際舞台で通用するクラシックスーツである。

礼節を重んじ、なお且つ自分が何者であるかを発信する

流行に捉われないスーツのことである。

着心地のよいスーツであることも付け加えておこう。

お待たせしました。















T様  CANONICO <Italy> S110’S


こちらもスーツの定番素材、カノニコのネイビーのチョークストライプ、

ヨーロッパではフォーシーズン着用できる汎用性の高さ、

ここ日本では秋から春までが限界ではございますが、

コスパにも優れた実力派の完成です。

奇を衒うことを避けあちこちに余分な手を加えないテーラードスーツ、

現代の紳士に相応しい仕立て上がりといえましょう。

普通にカッコいいがキーワードでございます。

お待たせしました。











S様  COMERO <Italy> W100%


弊店オリジナルバンチよりお選びいただいた

カバート・クロスのような打ち込みのしっかりとした生地、

チャコールグレーのこちらも定番素材といえましょう。

S様の戦略はスーツをジャケット使い出来るようにと

2パッチポケット、ダブルステッチのディテールで格上げ、

ごりっとした素材を生かしてのオーダー、確信犯でございます。

軽快な一枚芯の仕様で着心地も抜群、

モノトーンのグラデーションで使い分けてください。

お待たせしました。











U様  CANONICO <Italy> S110’S


きもちヴィンテージ調といえましょうか、ピンヘッド、

カノニコのフォーシーズン素材PERENNIALでもって

クラシックな柄感のネイビースーツの仕立て上がりでございます。

軽やかで丸みを帯びたフォルムと

深みのあるヴィンテージ調の生地の合体、

知的で男らしい印象を醸し出しますです。

遠目に無地なクラシック柄は弊店的には旬かもです。

お待たせしました。
















T様  GRAN・TORINO <Italy> S110’S


ミディアムグレーのピンストライプ、限りなく控えめなストライプ

コスパに優れたイタリアのラニフィーチョ・プーロ社のグラン・トリノと

クリント・イーストウッドの映画と同じブランド名なんだけど、

生地は秀逸でございます。

毛足のないサージの質感は優しくもエレガントな印象で、

やはり遠目に無地に見えるがキーワード、

流行に左右されない正統派の完成です。

お待たせしました。













Y様  E・THOMAS <Italy> S130’S


弊店オリジナルバンチよりお選びいただいたイー・トーマスのサキソニー素材、

遠目に無地に見えるグレンプレイド柄、

いわゆるシャドーチェックの仕立て上がりです。

控えめな柄感ゆえ、むしろ洒落感がジワジワと伝わってくるいぶし銀、

昨年よりの布教活動が実を結びました、合掌です。

一枚芯の軽快な仕様でジャケット使いも視野に入れた一着、

誠実且つ洗練された印象のネイビーチェックを着廻してください。

お待たせしました。



















O様  FINTES <Italy> PLATINUM S130’S


PLATINUMの名前通りにスーパー130’Sの上質感、

ツヤといい風合いといい高級感が漂う仕立て上がりです。

ダークネイビーのピンストライプ、

こちらも定番といえる柄感ではございますが、

それなりに凝った織り感が凛とした表情を生む

モダンな印象の一着でしょうか。

とりあえず、長い期間着用出来るヘビーローテーション、

ビジネススーツに求められる普通のスーツ、

スーツが目立ち過ぎないことも大事ですよね。

お待たせしました。














以上、本日の仕立て上がり。

いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。