2012/03/10

春スウェード

スウェーデンに端を発した革、スウェード。

仔牛や山羊の革の肉面側をベルベット状に起毛させて仕上げた革を総称する。

革本来の特徴よりも、加工を施すことによって独特の表情や性格がプラスされるわけだ。

← 他にもヌバック、ベロア、エナメル、メッシュと加工革あります。




そんなスウェードで春夏をイメージした靴、作ってみませんか!ってご提案です。

スウェードを秋冬のモノと思いがちな御仁もいらっちゃるとは思いますが、K玉のみならず、

弊店スタッフから、日本、海外の業界の関係者の間では、普通にスウェード、

一年通して愛用しております。

さらには、ここ数年のジャケット人気とあいまって、弊店でも人気急浮上でありまして、

この春、さらなる布教をと、軽く背中を押させていただこうかと思うK玉ですが

皆さんいかがお過ごしでしょうか?

← いろいろと困難な茨の道ながら、頑張って布教活動中です。(笑)








革選びも大事な儀式には違いないんだけど、デザインといいますか、そこのところも

当然重要なところでありまして、フルブローグ、セミブローグの王道は間違いないところなんだけど、

あえておすすめさせていただくとすると、チャカブーツかモンクストラップに止めを刺す!

ことになるです。

もう一つ付け加えるなら、スリッポン、夏場に最適でしょう。




ここでデザインとラスト(木型)を決め、サイズ調整をさせていただくわけだ。

そして今日の本題、スウェードの革選びへと進もう。

まずはトピックスから。

CHARLES・F・STEAD <英>

英国を代表する伝統的タンナー、ロイヤルファミリーもご愛用です。

特にスウェード革といえば、ここ、チャールズ・F・ステッドです。

1904年創業の名門タンナーの毛並みがきめ細かくしっかりとしたスウェードは

風合いが美しくシューズにした時の表情が最高です。

今回、限定数足、早い者勝ちの入荷です。


ライトブラウン

ミディアムブラウン

ダークブラウン


お次はドイツの名門です。

DAVID OEHER <独>

長年取り扱っております、秀逸です、保証いたします。

タバコからモカ、マスカット、ネイビー、ブラックと取り揃えております。



カーフスウェード6色


こちらも限定3足、イタリアンスウェードです。

ベージュ、グレー、ネイビーと春夏らしいシリーズです。

かっちりしたモノより柔らかいイメージでのオーダーが相応しいかもです。

← スリッポンなんていかがでしょうか!






正直申しまして、スウェード革、手入れが簡単なんです。

ブラッシングするだけ。

後は、防水スプレーで保護するくらい。。。

確かに毛羽の状態が悪くなったり、明らかなキズをつけてしまうと、どうにも回復の余地は

ないんだけど、お困りのときは弊店に駆け込んでください。

出来ることは出来るだけきっちりとやりますです。


おまけ: 本日もK玉~衣替えしております。

ブラウンスウェードのセミブローグ、4~5年は履きこんでおります。

三者混(ウール、シルク、リネン)のサマーツイード、シェファードチェックのジャケットに

ピンクシャツ×ブラウン小紋タイ×チャコールグレーのパンツです。

春夏もスウェード靴です!







おまけのおまけ: 仕立て上がり


T様  ブラックスーツ

カノニコ社のフォーマル生地でオーダーいただいたブラックスーツ。

普通に弊店のハウススタイルである3B段返りのサイドベントの仕様です。

ノーベントだとかピークドラベル、ベルトレス等礼服らしいディテールは数あれど、

オーナー様のお好みや着用目的で変わる部分であり、着心地にはなんら関係のない部分だ。

この季節、やたらご注文が増えるタイプのオーダーです。

← 春や秋のお目出度い結婚式シーズン前によくご注文いただくです。

お待たせいたしました。










T様  パンツ~DRAPERS <Italy>

スクールカラーのような深いグリーンのパンツ。

クラブカラーだそうです。

クラブカラー等、その所属する社会階級というか、グループの色を身につける習慣があるのは、

なんだかうらやましい感じです。

お待たせいたしました。









以上、本日の仕立て上がり。

いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。