2014/04/12

アイキャッチ効果?

昨日に引き続き、本日はボス&K玉、

胸元に華を添えるネクタイ、

ペイズリーVS小紋対決、別にケンカはしておりませんが、

両者、きもち大柄のボールドな好みは

80年代を知っているからかもです。(笑)

この愛らしいニュアンスが時代を超えて復活、

誠実な感じはしないかと思われますが、

程よい洒脱な合わせをご覧いただきたいと思う今日この頃、

皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

 




弊店ボス、本日は青みがかった軽快なライトグレースーツを着用、

昨年仕込んだレダ社の素材、

組下パンツが実は手が込んでいる、こだわりを隠した一着です。

とりあえず色目、千利休の利休鼠はグリーンを感じさせるグレー、

ボスの青みがかったグレーはボス鼠と勝手に命名、

ライトグレー×ホワイト×モカブラウンの淡色グラデーション、

知的なファッション哲学に基づいたダンディズム精神の表れ、

柄の大きめなペイズリーも柔らかい印象で

端正なスーツと馴染んでおります、ホシ三つでございます。











方やK玉、カノニコのウールリネンの三つ揃え、

リラックスした素材をベストで引き締めた

以外とエモーショナルなスーツです。

横に走るスラブな糸の清涼感とクラシックなウインドぺーン、

グレージュよりはきもちブラウンよりの高貴なる淡色に

柔らかなクレリックカラーとビビッドなグリーンの小紋タイを力ずくで合わせ、

若かりし80年代に思いを馳せるダンディズム精神、

ひねくれております。

本日またもや柄×柄ヘイな挑戦者です。

ダブルノットの撒き方とポケットハンカチーフがきもち粋?

アイキャッチ効果だけは高いコーデでホシ二つです、惜しい!











補足: 弊店のボス始め、K玉、N間と長年洋服の仕事をしておりますが、

あえて言わせていただくと、洋服の仕事をしているからこそ、

雑誌を賑わすブランドものや流行の最先端、

あるいはラグジュアリーなものには手を出すことはない。

背伸びをすることもなく、身の丈を知っているからだ。

自らオーダーする生地も中堅どころのメーカー、

コスパに優れた出物に限るとばかりに、

話題のブランドをまとったセレクトショップの著名人のような、

あるいは雑誌から切り抜いたような装いはあり得ないっていうか、

こちらからお断りでございます。

← 高価過ぎて買えない買わないだけですが、何か?(苦笑)

とりあえず、古ぼけた感じにならないようにと、

思いの外丁寧に大事に着回しているわけだ。

身の丈にあったというか、それが相応しいお客様には

超絶素材もおすすめすることはございますが、

とりあえず、程よいバランス、ちょうどよい塩梅、

適度に適当に~焦らず、慌てず、妥協せずがK玉の座右の銘。

それではこのへんでチャオス☆ !






おまけ: 本日も仕立て上がり。





北九州のO様  LORO・PIANA <Italy> ROYAL WISH S170’S&Si600 210g


柔らかな仕立てと体にフィットしたフォルム、

軽量にしてソフトで滑らかな風合いの生地が三位一体です。

ロイヤル・ウィッシュ、15ミクロンを越えることのない際立って細い繊維、

最高級のカシミアに匹敵するほどの極上素材、

決してトレンドには左右されない

チャコールグレーストライプスーツの仕立て上がりです。

シルクの光沢感と絶妙なチャコールグレーはエスタブリッシュの象徴、

エレガントにして優雅に映えわたる一着です。

お待たせしました。












同じくO様  LORO・PIANA <Italy> SUMMER TASMANIAN 

S150’S&Si10% 210g


オーストラリア産のエクストラファインウール、スーパー150’Sと

シルク600を組み合わせたサマー・タスマニアン、極上素材でございます。

とりあえず、最軽量の上質素材、美しいドレープと爽やかな風合いが売り、

日本の高温多湿な気候に対応なな仕立て上がりでございます。

清涼感を生むライトグレーに陽光に映えるブルーストライプ、

優しくもエレガントな配色に脱帽、自然体な一着の完成です。

お待たせしました。












W様  E・ZEGNA <Italy> COOL・EFFECT W100%


弊店オリジナルバンチよりお選びいただいた機能性素材、クール・エフェクト。

伝統的なエレガンスと最新テクノロジーの融合、

太陽光を反射して体感温度を下げてくれるわけだ。

ついでに190~200gの最軽量素材、こちらも日本の高温多湿に最適、

柔らかくも軽やかな仕立てと相まって快適な着心地、

威圧感のない自然体なスーツの完成です。

夏に映えるワントーン明るいネイビー、

快活で若々しい印象はまさに玄界灘のブルーですね。

お待たせしました。












同じくW様  E・ZEGNA <Italy> COOL・EFFECT W100%


ずばり色違いのクール・エフェクト、

もちろん弊店オリジナルバンチからのチョイス、お買い得です。

このきもちマットなグレーは清涼感よりも

まったりとしたエレガントな印象を醸し出す一着でしょうか。

春の柔らかい自然光に溶け込むこと請け合いです。

一枚芯、大見返しの軽量な仕様、

潔くフラップも取り外し、

雨降り袖(マニカ・カミーチャ)の袖付けで

シワすら味わい深い魅力的なスーツの完成です。

お待たせしました。













同じくW様  REDA <Italy> S110’S


こちらも弊店オリジナルバンチからのチョイス、

イタリアの生地の聖地、ビエラにて1865年に創業のレダ社、

非常にコストパフォーマンスの高い生地メーカーです。

このスーツはジャケット使いを視野に入れ、

パッチポケットのコンフォートな雰囲気、

シャドーなウインドぺーンがむしろ都会的な仕立て上がりでしょうか。

ライトグレーのパンツも携帯、

出張に欠かせないお気軽なスーツの完成です。

お待たせしました。














K様  REDA <Italy> S130’S


メランジな懐かしい風合いの千鳥格子、

枯れたブルーグレーのいぶし銀の一着です。

とはいえ、軽やかな着心地の仕立て上がり、

弊店オリジナルバンチよりお選びいただいたレダ社の優れもの、

ヴィンテージ調の色柄感なれど、そこはスーパー130’Sの実力、

今日的なしなやかさを備え、且つシワに強いところも気に入っていただきました。

着心地とは別に、見た目の落ち着いた印象っていうか、

着る者を思慮深くみせてくれる奥深さを感じるのはK玉だけじゃないよな。

お待たせしました。












K様  CANONICO <Italy> W50% Si30% Li20%


同じくK様なんだけど、K様のお父様にプレゼント、リスペクトです。

カノニコの三者混の素材、程よい織り感と

ネイビー×白という爽やかな色の組み合わせの千鳥格子、

弊店オリジナルバンチよりお選びいただいた一着。

白黒のオヤジくささを排除した初夏の日差しに映える出来栄え、

裏地のネイビーとネイビーのナット釦でさらに格上げ、

オン・オフ着まわせるジャケットの完成です。

オヤジにプレゼントなんて、粋ですよね。

お待たせしました。













I様  CANONICO <Italy> S110’S


納期厳守、フォーマル仕様のブラックスーツ、

守るべき基本のルールを知った御仁のオーダー、間に合いました。

弊店オリジナルバンチよりお選びいただいた

カノニコのコスパに優れた上質素材、

何を着ても自由ではないか!と反論する御仁は退場です。

服には知らず知らずのうちに社会的意味が込められている。

礼服はさらに特殊、社会性の逸脱だけは避けたいところ、

大人の男としての品格に関わる問題です。

略礼装のブラックスーツは是非とも揃えておきたいですよね。

お待たせしました。
















 以上、本日の仕立て上がり。

ご紹介出来てないお客様、申し訳ございません。

いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。