2014/06/12

K玉の靴と靴を作るということ

靴を作るということに関しては全幅の信頼を寄せているT氏、

もちろん弊店のオーダー靴を一手に引き受けていただいている

職人のT氏のことだ。

K玉との付き合いもかれこれ20年を超えようかとしている

そろそろベテランの領域に入る御仁だ。

確かにビスポークではないんだけど、

九分仕立てのハンドソーンの靴作り、

限りなくビスポークに近いパターンオーダーの分野では

全幅の信頼を寄せているK玉ですが、

皆さんいかがお過ごしでしょうか?






LAST 2021 アノネイ社 ベガノカーフ

フルブローグのコンビネーション




一足の靴を作るのには膨大な工程があり、

順を追って説明するのは面倒なくらいの工程なんで、

靴を特集した読本でも買っていただくとして、

インポートシューズの百花繚乱ぶりの一方で

弊店のみならず、日本の紳士靴の豊かな世界は確実に広がっている。

履き続けて馴染んでいく革靴、

ハンドソーンウェルテッド製法であるにも関わらず、

パターンオーダー方式を採用することで

価格が良心的な靴をかれこれ13年作り続けてくれているわけだ。

← 延勘定で1700足を突破しております。








そんな感じで何度も申しますが、

全幅の信頼を寄せていてはいるんだけど、

この春の消費税絡みの駆け込み需要もあってか、

お客様の靴を優先するあまり、

本来なら4月には出来上がる予定だったK玉の靴、

大幅に納期遅れで、ようやく本日納品です。








このフルブローグのコンビネーション、

もちろん今季の春夏を快適に過ごそうかと考えてのオーダー、

色々とコーディネイトを考えて楽しみにしていたんだけど。。。

まあ~2ヶ月遅れの納品はお客様には対しては許されませんが、

K玉如きは大丈夫だと判断したT氏でした、合掌。









とりあえず、蜜月な関係から生まれた確信犯的な納期遅れ、(苦笑)

この夏の素晴らしく晴れた限られた日にしか履くわけにはいかない、

そんなイメージの、ある意味贅沢な靴。

カントリージェントルマン御用達とまでは申しませんが、

野趣あふれる雰囲気が気に入っている。

時間を経て時代の流れともずれてしまっても

まったく問題のないK玉です。

色褪せて古びればなお更味出し、

時流を超越したダンディズム精神が宿る一足の完成です。

K玉の「気分」を見抜いたT氏に感謝!

それではこのへんでチャオス☆ !





おまけ: 本日も仕立て上がり~靴編!






東京のH様  LAST 2091 ダークブラウンスエード


スエードならモンクストラップでもカジュアルに履きこなせますよね、

武骨さと洗練が同居した佇まい、オン・オフいけるヘビーローテーションです。

英国を代表するタンナー、チャールズ・F・ステッドのダークブラウンスエード、

毛並みがきめ細かく

流麗なラスト2091とスエードのアッパーの組み合わせ、

程よく力みが抜けた絶妙なコンビネーション、

ライニングのグリーンが味出しの一足です。

さっそく送りますです。














O様  LAST 2021 ブラウンスエード


もっとも汎用性の高いブラウンスエードのモンクストラップ、

シンプルな美しさが際立つ一足でしょうか。

ジャケパンからカジュアルまで難なくフィット、

ダブルモンクに比べるときもち地味ではございますが、

寡黙で朴訥としたストイックな魅力にあふれております。

ソールはビブラム社のスタッヅソール、

全天候に対応した出来上がり。

お待たせしました。












以上、本日の仕立て上がり~靴編!

いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。