2013/05/19

おろそかにしてはいけません

本日早朝より初夏の雨。

午後からは降ったり止んだりの天気で、

この大名の町は静かな予感、賑わいは大事なことではあるが、

弊店にとってはあまり関係ないように思われる今日この雨ですが、

皆さんいかがお過ごしでしょうか?





さて、今朝っていうか早朝、五時頃のこと、ほぼ毎日のことなんだけど、

ネコどもがお腹が空いたとK玉を起こしにくる。

二度寝を強いられることにはなるんだけど、すっかり慣れてしまった。

他の住人のところへはK玉が出張中でもない限り行かない。

誰が直ぐにごはんを用意し、キレイな水に取り替えてくれるかを知っているから。





そんな朝のそこそこのおしめりを草木にとっては大事な雨だよなと、

雨に濡れるのはキライだとか声を大にして言うヤツは

どうぞ砂漠にでも行って暮らして下さいなどと寝起きの頭で暴走しつつ、

窓ガラス越しに外を眺めながら思い出したことがある。

そういえば傘、っと!!!

雨をよけるためだけじゃない長年愛用の傘を、

一本は石突がなくなり、親骨が折れている。

もう一本はどこにも見当たらないのを思い出したわけだ、合掌。

その昔、傘は男にとっては重要な小道具であると教わって以来、

雨をよけるためだけじゃない傘を、

イギリス人ほど傘を見れば人がわかるとはさすがに申しませんが、

比較的細巻きの傘を大事にしてきたのに紛失、崩壊と喪失の念。

犯人が誰だか十二分にわかってはいるんだけど、

本人たちにとってはただの雨をよけるための傘立てに入っている黒なり紺の傘、

ビニール傘と何のかわりもないのだろう。

とりあえず、黒なり紺の千円以下の比較的細巻きな傘をまとめて購入し、

ヤツらが巣立つその日まで、共有していくしかないかもしれない。




十年ほど前のこと、ロンドンで見かけたステッキがわりに傘を差したイギリス紳士の

実に様になった立ち居振る舞いを思い出したK玉ですが、

一日の中で天気の変わりやすいロンドンならではのステッキがわりの傘、

紳士がこだわるのも頷けるわけだ。

ここ福岡は近年、これからの季節は特に

熱帯地方のようなスコールっていうか豪雨、にわか雨。

おろそかにしてはいけない小道具の傘ではあるんだけど、

ビニールでないくらいの細巻き風で勘弁してやってください。

それではこのへんでチャオス☆ !





おまけ: 本日の仕立て上がり。





M様  LAST 2091 アノネイ社 ボカローカーフ


適度な色気と正統派の魅力が持ち味、ダブルモンクストラップ。

近年、ビジネスでもスタンダードの仲間入りかと思われる程の人気もの。

弊店の気持ちロングなラスト2091との相性も抜群、

バックル金具とライニングのボルドーとの相乗効果でよりエレガントな一足。

お待たせしました。
















東京のF様  LAST 2091 ウィンハイマー社 ボックスカーフ


基本は3穴のホールカット、シンプル且つエレガントなモデルに遊び心を注入です。

某おフランスの靴の芸術的感性に魅了されてのオーダーでしょうか。

好き嫌いは別として、凄い色気のある一足。

一枚革で作られるホールカットは職人の実力がわかる靴、

別に奇をてらったわけでもなく、木型の完成度がモノをいうわけだ。

つま先の鏡面仕上げとライニングのブルーが効果的にデザイン性を高める出来上がり。

さっそく送りますです。













S様 LAST 2001 デュプイ社 アニロー


2004年にオーダーいただいたモンクストラップをメンテナンス及び磨きでございます。

1948年創業の最高級タンナー、デュプイ社の革は

強さ、光沢とすべてにおいてバランスよく、

革好きの御仁なら一度は耳にしたことがある程のメジャーなタンナー。

履き馴染んだ程よいアンティーク感こそあれ、

経年変化によるくたびれを一切感じさせない佇まいはオーラを感じますです。

美しさと丈夫さを併せ持つヤツに育ちました。

K玉も磨きがいのある一足。

とはいえ、磨きのみならず、定期的なクリーニングっていうか、

革のケアも忘れずに行うことも大切なこと。

育てること10年、そして20年と。。。

お待たせしました。















I様  DOMESTIC 80/2×40/1 Co100%


ダークブラウンのロンドンストライプ、カッタウェーカラーでございます。

ベージュやブラウンのスーツやジャケットとの相性は抜群、

K玉なら明るめのネイビーとも平気で合わせますなな仕立て上がり。

とりあえず、色ロンストはクールビズには最適だよな。

お待たせしました。









T様  CANCLINI <Italy> 120/2×80/1 Co100%


大柄ギンガムチェック、カンクリーニの復活です。

昨年より太鼓判を連発、強めに背中を押させていただいてきた生地の再入荷。

こちらもロンドンティスト、ジャケットからカジュアルまで幅広くお楽しみいただける一枚。

衿はBDでなくやはりカッタウェーカラーをチョイス、

いつもの着こなしが変わること請け合いです。

お待たせしました。










K様  CANCLINI <Italy> 90/2×90/2 Co100%


夏に相応しい表情、独特な織り感が爽やかな仕立て上がり。

イタリアを代表するカンクリーニならではのツヤと素材感、秀逸です。

白のスプレッドカラー、何枚あってもいい定番がより清涼感ある一枚となる。

お待たせしました。













Y様  カノコ 96/2/2×60/2 Cotton100%


クールビズ&お休み用にオーダーいただいたカノコシャツ。

台衿を付けたポロはビジネス使いがOK!

柄モノや派手な色使いを避ければ大丈夫、

今回は焦げ茶はあくまでお休み用ってことです、ハイ。

普通のポロほどピタピタでなく、シャツよりはフィットしているくらいが

望ましいサイズ感ゆえ、やはりオーダーが望ましいかと思われます。

お待たせしました。













おまけのおまけ: 本日K玉もカノコシャツ!


定番ネイビージャケットにカラーパンツと今年初派手パンツでございます。

アメニモマケズと明るめのレンガ色、

実際は雨に濡れても大丈夫とばかりにコットンパンツに

ラバーソールのブラウンのダービーをチョイス。

インは今期二回目のクールビズスタイル、カノコシャツ。

衿はカッタウェーカラーと清涼感を求めての着こなし。

とりあえず、下手なシャツより着心地のよいカノコシャツ、使えます。











以上、本日の仕立て上がり&K玉。

いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。