2013/05/14

脱コンサバ

コンサバファッションって呼び方はなんだか腐ったサバみたいな響きで

すでに死語であると思われる。

コンサバティブ=保守的な。

日本では70年代後半の当時の女性のファッションに対して使われた言い回しゆえ、

メンズファッションとは関係ないんだけど。。。

とりあえず、洋服や文化の伝統を重んじた

エレガント且つ主張の控え目な装いって意味では決して悪くはないんだけど、

コンサバって言い方、言われ方がどうも気に入らない。

弊店ではただクラシックって言い方をしているんだけど、

強いてコンサバかアバンギャルドあるいはモードに振り分けると確かにコンサバだよな。

しかしながら、オーセンティックなんて感じで本物だとか正統的な感じならまだしも、

コンサバはいただけない、どうもバブルと共に崩壊した印象がするK玉です。

← 対するアバンギャルドも言葉にどうもいい印象がない、これも死語?

← 今風に言うと、エッジが効いたなんて言えばいいかもです。














そんな感じでウインドディスプレーを脱コンサバしてみたK玉ですが、

皆さんいかがお過ごしでしょうか?

← 実際の話、今回は弊店ボスの力作です。(苦笑)

ビジネスにおいてベージュやブラウンは基本御法度ではございますが、

これだけクールビズだの気の抜けた装いがまかり通る日本においては

それ程気にすることもないかと思われ、

弊店が考えるクールビズ、見た目に涼しげな印象と知的で清潔感のある装いを

基本御法度なベージュやブラウンで表現してみたわけだ。

ちなみに最近ではジレなんて呼ばれるオッドベストを重ねるだけで

完全に脱コンサバ、むしろコンテンポラリーな装いへと昇華でございます。













ついでに店内、コンサバなコードレーンのジャケットに

男らしくデニムを合わせてのクールビズ、弊店流。

大柄チェックのジャケットも合わせる色を絞ってブルーで統一とクールな印象に。

ジャケット羽織っていようが、ネクタイ締めていようが、

肝心なのは知的な印象と清潔感漂う装いではなかろうか。

この感じをシャツ一枚で表現するのは正直いうと難しんだけど、

スタイルを持ち合わせた弊店のお客様はさらりとやってのけるから見てて感心。








そんな感じで初夏をイメージしたデイスプレーに弊店も衣替えしてみました。

何年経っても古びないようにと気持ちハズし技を取り入れつつ熟成のコーディネイト。

如何でしょうか!

それではこのへんでチャオス☆ !






おまけ: 本日の仕立て上がり。






T様  E・THOMAS <Italy> Co95% Ca5%


通好みの実力派、イー・トーマスのコットン生地、

弊店オリジナルバンチよりお選びいただいた。

しかもカシミア5%ブレンドとしっとりとした風合いが割増しております。

仕様は上胸一枚芯と究極の軽さ、アウトポケットやステッチの入れ方に

ジャケット使いを視野に入れてのオーダー、間違いなしです。

適度なハリと光沢による高級感も申し分なしです。

お待たせしました。











T様  SONDRIO <Italy> Co100% 360g


マルゾットグループの傘下に属するソンドリオ、コットンやリネンが得意なミル。

そこのネイビーのコットンキャンバス、比較的ゴリっとした風合いが持ち味だ。

昨年に引き続き今年もいつものようにいつものサイズでスーツをオーダーです。

昔ながらの定番とはいえ、コットンは遊び心満載、上下バラでも楽しめます。

が、しか~し、あえてスーツだけで着るのも一つの流儀、

K玉もコットンスーツでは遊びません。

柄シャツにニットタイ合わせでこなれた大人スタイルなんて如何でしょうか。

とりあえず、初夏の日差しに似合うスーツの仕立て上がり。

お待たせしました。

















O様  LORO・PIANA <Italy> W100%


毎度おなじみロロ・ピアーナ、弊店オリジナルバンチよりお選びいただいた

着分のみの美味しい生地でございます。

ミディアムグレーストライプ、ストライプの入り方に味わいがありいい表情、

トリプルなピンストライプが醸し出す大人なちょい枯れスーツの出来上がり。

お待たせしました。












I様  CANONICO <Italy> W73% M27% 290g


アンゴラ山羊の毛で織り上げられたモヘア、

夏のスーツ生地として古くから愛用されてきた素材。

なめらかさと光沢が特徴であり27%ブレンドでこの価格はさすがカノニコ、

相変わらずのコスパでございます。

見た目清涼感極まるネイビースーツを一枚芯で軽々の仕様と

着心地はあくまで軽快にとオーダーです。

盛夏においても気品ある装い、間違いない。

お待たせしました。












I様  C・BAREBERA <Italy> S120’S


弊店オリジナルバンチよりお選びいただいたネイビーのウインドペン。

チョークで引いたような線の入り具合がこれまた味出しな

究極のネイビージャケットの完成です。

芯地も一枚の軽々、こちらも盛夏を問わずヘビーローテーション、

秋まで着れる一着。

見た目の構築感と軽い着心地はホント魅力ですよね。

お待たせしました。












以上、本日の仕立て上がり。

いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。