2012/11/22

万能なツイード

さて、今日のお題、ツイード。

どなたのクローゼットにも1~2着は掛かってないとおかしい代物だと思っているK玉ですが、

異議のあるお方はいらっしゃいませんか?

っていうくらい、タイムレスなヤツです。

もちろんそのフォルムやディテールに時代感はあるにしても、

ツイードという素材そのものには脈々とした伝統があり、

英国人によって親から子へとしっかり受け継がれてきたわけだ。

少々シワが入っていようが気にする必要はない。

素材自体が荒っぽいから泥臭くなるのもご愛嬌であろうか。

そこを着込んで身体に馴染ませていくと、

どこか洗練された感じがでてくるわけだ。

もちろん良くも悪くもそれを着る人のセンス次第なのだが。。。




そんな感じでこれぞ男の服、意識せずとも人を惹きつけるツイード素材。

同じ柄でもイタリアなんかではカシミアブレンドだったりと

光沢感と柔らかさが売りなんだけど、

耐久性のあるツイードは、自ら着倒して体にまとうように味を引き出す必要があり、

そんなところも男の服と言えるんじゃないかと思うわけだ。






ハリス&ルイス島で昔ながらの製法で熟練の職人が織り上げるハリスツイード。
肉厚で素朴な風合いが特徴の冬の定番です。


ガンクラブチェック!


ウインドペン風チェック!


オートミール&白黒タータンチェック!

無地のグループ~全10色以上!
モカ&ベージュ!


インクブルー&グレー!


ヘリンボーン~全10色以上!

ヘリンボーン×ウインドペン!




初めてツイードのジャケットに袖を通したのは20代中頃で、

当時は白黒のヘリンボーン柄かホームスパン柄しか存在しなかった

って言ったら語弊があるかもですが、それくらいしか見たこともなく、

たまに茶黒を見かけたりすると、他にも色々とあるんじゃないかと、

アパレルの内部事情などたいして知らなかったK玉としては悶々としたものだった。

その初のツイードジャケットにはホーン(水牛)の釦が付いていた記憶がある。

いつもドリルクロスのコットンパンツ(マッカーサーパンツなんて呼んでいた。)か

コーデュロイのパンツで合わせていた。

今より着丈はおそらく3~4センチは長く、肩パットもしっかりと入ったブリティッシュなライン。

およそ10年くらいは着た覚えがあるが、定かではない。

今それが手元に残っていたとしても、

いくら補正をかけて手直ししても、構造そのものが違いすぎて

とても着れた代物ではなかろうかと想像できるわけだ。




アイルランド北西部のドニゴール州
MAGEE ドニゴールツイード
太さにムラと節のある糸を使うため節(ネップ)が生地に点在しラフな雰囲気を醸し出すのだ。

ホームスパン~10色以上!
カラーネップが効いている!

ホームスパン~グレー&ブルー

おすすめ白黒~いちごの赤などカラフルな色が点在する。

ヘリンボーン~10色以上!
やはりカラーネップが特徴です。


ヘリンボーン~ブルー&グレー!


以前とは明らかに違うっていうか、ちょっと迷うくらいのバリエーション。

けっこう豊富に取り揃えております。

荒地のアーシーなブラウン、牧草地のグリーン、

木いちごの赤、ツタを束ねたような金色等々

自然のもつ素朴な風合いを身につける時、

それは単に服を身につけるだけでなく、

イギリスやアイルランドの伝統を身につけることになる。









おまけ: ボス&K玉~万能なツイード!

そんな感じで本日、ボスはドニゴールの赤っていうかワイン色のツイードジャケットに

ロンストのシャツ、足元をスコッチグレインの型押しで締めくくっている。

ペイズリー柄のアスコットがポイントでホシ三つでしょうか。

片やK玉、王道の白黒ホームスパンのパンツとシェトランドのベスト、

気分はスコットランドのハイランド地方でスコッチを頂いている

なにもしないって意味での贅沢な時間を妄想してつつ、

足元は当然ブラウンスウェードのモンクストラップ。

どちらかというとアメトラ風ゆえホシ一つ半でしょうか、残念。

それではこのへんで、チャオス☆ !