2010/12/13

セレクトショップの戦略

何も難しいことを語ろうとしているわけではない。

日頃、この業界の、例えば繊研新聞だとかファッション販売だとか
業界紙に目を通す機会はあるが、マーケティングの本なんかはむしろ
お客様のほうがたくさん目を通しているんじゃないかと思う児玉ですが
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
← マーケティングの本なんか本屋で立ち読みパラパラしかしたことないぞ!


とにかく別に新しい発見をしたわけでもなく
有名セレクトショップのK玉が理解している戦略みたいなことを
ちょっと語ってみようかと思った次第だ。

1990年代中頃からの有名セレクトショップの台頭
その前までは有効に機能した世代マーケティングやライフスタイルに沿った
マーケティングとは違う新しいマーケティング(価値観)で成功したわけだ。

解りやすく言うと年齢やテイストで消費者を区別するのでなく
流行の最先端よりちょっと下の流行に敏感な人たちから
ボリュームゾーンな人たちの上の方の人たちまでをターゲットにしたものだ。




流行の最先端は必ずしもマスに発展するとは限らないし
マスの上の方まで取り込むことで売上拡大をはかれるわけだ。
その幅をきっちり見極めて商品をセレクトもしくは生産し
残った商品やコストを抑えた商品をアウトレットのボリュームゾーンのど真ん中に
落とし込むのだろう。
← それなりの人材(バイヤーから商品管理からショップスタッフまで)がたくさん必要なのだ!

各社それぞれ微妙に違うんだろうけど、たぶんこんな感じの流れじゃないかと思う。
別にK玉が語るまでもなく、おそらくこんな感じのマーケティングの本は
出ているだろうし、この考え方はアパレル業界だけでなく他業種でも共有できる考え方だ。

故に年齢やテイストの全く違うお客様が店の中に混在しているのだろう。
←高校生くらいからちょっとカッコいいおばちゃんとかまで平気でいるよな!



とはいえ、最近は非常に便利な場所の駅ビルやショッピングセンター
なんかにも出店しまくりだし、やたらアウトレットへの拡大が目に付き
いよいよボリュームゾーンの更に下のディスカウント好きまでも
取り込んできているわけだ。
← もちろん業態や出店場所で戦略は変えてるしちゃんとしているのだ!
何せ、会社の規模がでかくなってしまって(何百億企業だもんな)いたしかたないんだろう。


ただ、流行に敏感な人たちが「ちょっと、どうなん!」って気持ちになっているんじゃないかと
他所事ながら少し心配してしまう。
他にも、若くてチャラっとしたのが隣で物色していたりすると買う気をなくすんだよね!
って声もよく聞く。
← 零細企業の自分のところを心配しなよ!って声も聞こえる(苦笑)



弊店も生き残っていくために、あれこれ(内緒)やってきたんだけど
戦略的には有名セレクトショップのターゲットとほぼ同じだと思う。
但し、スーツに特化してるんでテイストはきっちり決まっているけど
年齢はあまり関係ないように思う。
← ただ流行に敏感なのでなく、流行がわかっていて取り入れ過ぎないのが
うちのお客様方です~自慢です(笑)


結局お客様にわくわくしていただけるだけの何か~
スーパーで必要な物をただ買うって感じじゃなく、非日常の楽しさを求めて
ご来店いただくお客様に、商品なり陳列方法なりディスプレーなり接客までも
含めたすべて、つまり「店」に雰囲気がないと終わってしまうよな!
簡単に言うと弊店は量でなく質で勝負するってこと!!
← 有名セレクトショップはいい感じの店もあれば仕方も無い店もある。


なんだかプロのコンサルタントやマーケティングの専門家の方々に読まれると辛い
レベルの低い初歩的なこと書いてしまっているはずなんだけど・・・


まあ~うちのお客様、一筋縄でいかない人たちなんで
マーケティングとかリサーチとかたぶんあんまり役に立たないです!