2013/10/26

老舗の手袋

本来手袋というものは防寒のために生まれたものではない

って話を何かの本で読んだことがある。

詳しくは覚えてないけれど、

そこには中世のヨーロッパの王族や貴族に与えられた特権だと書いてあり、

現在の実用に応じた、例えばドライヴィンググローブだったり、

ウインタースポーツの手袋、作業用の手袋といったものと一線を画す

手袋に込められた思想だとか本質があるということなんだけど、

つまりは力や権威の象徴だったというわけだ。

とりあえず、手袋の粋、今でも素手よりもずっとエレガントに感じるK玉ですが、

皆さんいかがお過ごしでしょうか?











そんな感じで本日は老舗の手袋、デンツのご紹介です。

1777年創業、世界の最高級手袋を丹念に作り続けて二百年以上と

紳士のゴツイ手からK玉のような貧相な手相の手を覆い

エレガントに見せてくれる英国の老舗手袋屋。

実用も大事なんだろうけど、特にコート着用時に持っている必要がある、

というのがK玉的見解でございます。

切符をつまみ上げ、硬貨を数えることが出来るのが

望ましいフィット感なんだろうけど、

とりあえずは手袋をはめるという行為が大事だと思う今日この頃です。














DEERSKIN (鹿革) ライニング CASHMERE
Size: 7 1/2 8.0
Price: ¥26250-
バーガンディ&タバコ



DEERSKIN (鹿革) ライニング CASHMERE
¥26250-
ブラック&ブラウン




HAIR SHEEP ライニング SILK
Size: 7 1/2 8.0
Price: ¥15750-
ブラック&ダークブラウン



HAIR SHEEP ライニング SILK
Size: 7 1/2  8.0
Price: ¥14700-
内縫いタイプ
ブラック&ブラウン







以上、本日のご紹介、デンツの手袋、如何でしたか?

通りを歩いている時くらいしか見かけなくなった手袋ではございますが、

弊店においては靴下(ホーズ)と同様大事なアイテム。

とはいえ、実用というよりはお洒落を楽しむアクセサリーと考えていただいても

大丈夫だということです。

とりあえず、人の血管を表す3本のステッチに敬意を表して

このへんでチャオス☆ !













おまけ: 本日も仕立て上がり~靴編。





I様  LAST 8081 イルチア社 オックスフォード


諸事情によりイルチア社の革が手に入らなくなる模様で

この度このバーガンディは最後の一足でございます、合掌。

滑らかな革質とツヤ感が売りの程よくモダンな靴の出来上がり。

控え目なスクエアトウとシンプルなスワンネックのデザインが

絶妙にマッチした都会的な一足。

つま先をきもち鏡面仕上げで艶やかなドレス靴に変身です。

お待たせしました。

















K様  LAST 3001 アノネイ社 ボカルーカーフ


ダブルモンクに比べると寡黙なんだけど

きもちロングノーズなラストとパンチドキャップのデザインで

色気たっぷり、抗しがたい魅力のシングルモンクの完成、

ライニングのブルーも効いております。

とりあえず、流れるようなきもちチゼルトウの木型が引き立つ一足。

お待たせしました。













山口のI様  LAST 3001 アノネイ社 ボカルーカーフ


弊店では昨年からの最注目の靴、ダブルモンクストラップ。

嗜好性の高い意匠ではあるが、何故か人気、

ビジネスユースのスタンダードの仲間入りといえよう。

福岡の良心といえる価格でこの作り込みも関係あるのでしょうか。

とりあえずバックル金具も磨きこんだ一足。

つま先のメダリオンはI様のお好み、羊さんです。

お待たせしました。














以上、本日の仕立て上がり~靴編。

いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。