2013/10/19

お客様とタキシードナイト

弊店、お客様を「一流の男」に仕立てる全てをご用意しております、たぶん。。。

中身はもちろん自前で頑張っていただくわけなんだけど、

見た目の清潔感、さり気ない中にもしっかりとしたスタイル、

ビジネスの場だけでなく人生においての戦略としての装いを提案。

仕事が出来て服装の冴えない男の時代は終わったと思うK玉ですが、

皆さんいかがお過ごしでしょうか?





そんな感じでまずは第一印象も重要な鍵とばかりに

様々なお客様にご来店いただくわけだ。

何分、基本的には自身のスタイルをお持ちの御仁が多いものだから、

それはそれはある意味個性的であり、凛々しい紳士ばかり、

いわゆる「一流の男」と呼ぶに相応しいお客様のご紹介です。





夜の準礼装といえばタキシード、午後の6時以降に着用するのが鉄則。

拝絹地のラペルが特徴であり、もっとも活用度の高いフォーマルウェアである。

S様、ご自身の夕方からの結婚式に納得のいく衣装が

レンタルでは見つからないっていうか、見つかるわけはないんだけど、

「007 スカイフォール」でダニエル・クレイグ着用の

ネイビーのタキシードに惚れてのオーダー、

おめでとうございます、ありがとうございます。

比較的パーティやレセプションの多いS様、

一度借りて10万オーバーのレンタルなら作ったほうがよしとのご決断、

間違いなく英断、サイズも納得、気持ちも晴れやか、

きっと素敵な結婚式となることでしょう。

この日はフィアンセと共にご来店、

昨年オーダーいただいたネイビーチェックのジャケットも大人のチェック、

オン・オフいけてる着こなしでございます。

← ダブルのジャケットは目を引きますです。

















お次ご紹介は日頃格式のある衣装でお仕事のR様、

つまりはお休みの日に着る衣装を弊店でオーダーと

普通のきちんとしたヒトよりも遊びの利いたジャケットスタイルで

スマートに自己演出、組み合わせの妙を楽しみながらのご来店です。

この日は靴の出来上がりの受け取りでご来店、

昨年オーダーいただいたブラウンチェックのジャケットに

5ポケットのパンツ、イエローのカッタウェーカラーのシャツと程よく淡色にまとめ、

足元の朴訥とした表情のスウェードチャカで

大人の寛ぎを醸し出す着こなし、完璧です。

ジャケットとパンツの出来上がりはしばしお待ちください。
















ラストはH様、バイクで乱入と相変わらず「一流の男」を演出(笑)、

この日はジャケットのオーダーにご来店っていうか、

買う気もなかったのに、とある生地と出会ってしまいました。

スコットランドの島からはるばる来日のハリスさんと運命の出逢い。

袖触れ合うも多生の縁とばかりにオーダーいただき

誠にありがとうございます。

この日はもちろん気楽な街乗り自転車スタイル、

ハートマークが美しいイタリアの伝統と歴史を誇るデローザながら

ビンディングペダルを取っ払っているところから間違いなく街乗り、

普通のカジュアルスタイルではございますが、

どことなしかお洒落な雰囲気を漂わせております。

それなりの高級自転車ゆえ、盗難を避けるためにK玉が

無理やり店内に誘導しただけなんで、

H様はいたって紳士な御仁でございます、悪しからず。

いつもありがとうございます。
















そんな感じで弊店、一味違う大人の男の社交場!とまでは申しませんが、

それなりに年齢を重ねた男の清潔感漂う場でありたいと思っております。

← 「一流の男」が名ばかりのものとならないように精進です。

それではこのへんでチャオス☆ !




おまけ: 本日も仕立て上がり。





北九州のO様  E・ZEGNA <Italy> HERITAGE 250g


ゼニア社の貴重なコレクション、1930年代のデザインと風合いを

現代風な魅力ある生地に織り上げたヘリテージ。

ミディアムグレーのバーズアイに今季気になるグリーンのウインドペンと

何気ないオーセンティックな柄が旬な生地に生まれ変わったわけだ。

当時のものはもっと重いクオリティだったと思われますが、

現クオリティは適度に軽量、見た目以上に着心地のよい仕立て上がりです。

お待たせしました。












同じくO様  E・ZEGNA <Italy> ELECTA 330g


ゼニア社のロングランの素材、エレクタはしなやかな質感と優れた耐久性が売り、

K玉的にはゼニアの中でもっとも好きなシリーズです。

シワになりにくく耐久性にも優れている仕立て映えするところが

華のあるゼニアらしくないところなんだけど、そこがいいわけです。

微妙な織り感でストライプを表現、ベースのクリアカットな光沢感と対照的、

高級感のあるダークネイビースーツの仕立て上がりです。

凛々しくも粋な正統派とでも申しましょうか、

上質素材による美しいシルエットはご覧の通りでございます。

お待たせしました。













同じくO様  LORO・PIANA <Italy> S120’S 280g


同系色のネイビーチェックにこれまた鮮やかなブルーのウインドペンと

いわゆるヴィンテージ調、つまりは最旬なジャケットの仕立て上がり、

コンサバとは一線を画す気持ちパンチの効いた柄。

軽快な着心地の一枚芯の仕様でオン・オフ着まわす一着の完成。

お待たせしました。













K様  FINTES <Italy> S130’S 250g


今季K玉大推薦柄のシャドーチェック、

イタリアはビエラ地区にあるミル、フィンテスのスーパー130’S。

遠目には無地なんだけど近くでみるとチェックという確信犯的な生地。

光の加減で柄が浮き立って見える控え目でエレガントな仕立て上がり。

この枯れたインクブルーの色目もいい感じですよね、大好物です。

釦はツヤのないホーンをチョイスと誠実感をアピールのK様。

お待たせしました。












W様  BARBARO <Italy> W100%


何度か登場しております、弊店オリジナルバンチよりお選びいただきました

ダブルフェイスの粋な生地、バルバロ、ついに完売。

W様は小柄な千鳥格子を主役に抜擢、プラスベストで差を付ける作戦、

控え目ながらも何故か素敵な印象をと、

さりげない中にもしっかりとした戦略の持ち主でございます。

同素材のジャケット+ベストもK玉推奨の注目の合わせ。

クラシックなれど気持ち遊びを利かせた仕立て上がりと着こなしを、

オン・オフと楽しんでください。

お待たせしました。












同じくW様  LAST 2091 アノネイ社 ボカローカーフ


ダブルモンクに比べると英国的な落ち着きが増すシングルモンクストラップ。

やはり控え目なデザインが大好物のW様でございます。

とはいえ、きもちロングノーズなラストとの相性も抜群、

地味に見えそうで実はモダンな出来上がりでしょうか。

金具の大きさなんかも品のあるサイズ感ですよね。

お待たせしました。












K様  LAST 2091 DOMESTIC カーフ


アッパーの両サイドをエラスティック(ゴム)であしらったスタイル。

スリッポンの一種ではあるんだけど、貴族的な印象を醸し出す出来上がり。

脱ぎ履きの多い日本では大変重宝な一足ですよね。

とりあえず、K玉的にはビスポーク顔に惹かれますです。

お待たせしました。












同じくK様  LAST 2091 ブラウンスウェード


なんだか同じデザインではございますが、佇まいが別物、

素材が変わるとここまで変わるという一例の仕立て上がり。

悪い意味で言っているわけではないので悪しからず。

とても奥ゆかしく品のある一足、キモは革質にあるわけだ。

カーフ素材の裏革を使っているスウェードは高級感が増しますです。

ちょっと気を抜いた軽快な着こなしに最適な一足。

お待たせしました。












以上、本日の仕立て上がり。

ご紹介出来てないお客様、申し訳ございません。

いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。