パスタの世界でも書の世界でも、
オーディオの世界でもハウスクリーニングの世界でも、
女性にモテるためにも基本と応用があり、
男の装いおいても、着こなしの基本があり応用がある。
どうも昨今の気忙しい方の中には、基本も出来てないのに
自分勝手な、多分応用なんだろうけど、
応用に走る人が妙に目に付くK玉ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
K玉的には基本が出来たら応用は出来るくらいの、
やたら前向きな、たぶん都合の良い心持ちでの解釈ゆえ、
そっとしておいて頂ければ助かりますくらいの浅はかな考えなんだけど、
基本が出来れば応用も効くにも一理ありと考えております。
本日は弊店スタッフN間の着こなしを参考に話をしてみようかと思う。
見た目は至って基本、スーツよりも華やぎのある柄ジャケットを
明るめのコットンパンツで軽快に、インにデニムチョイスと調和のとれたスタイル。
本日は仕事モードでブラウンのモンクストラップシューズではありますが、
スニーカーやローファーあたりで合わせれば、完璧な大人の休日スタイルとなる。
よりリラックスしたイメージなら、パンツ裾のロールアップだとか
程よい柄のストール使いでさらに効果的、ちょっとした工夫でよりこなれた着こなしとなる。
さて、ここで何を言おうとしているかというと、
本日の仕立て上がりが、応用っていうよりも流儀って言える程の出来上がりで
基本の出来てない方って言うと失礼かもですが、
やみくもにマネしちゃーダメよなな達人のオーダーをご紹介してみようかと
自身のスタイルが確立していなきゃ出来ない仕立て上がりを
お披露目してみようかと思う今日この頃です~どうぞご覧ください。
K様 DRAPERS <Italy> W45% Si35% Li25%
1956年イタリアはボローニャで創業の老舗マーチャント。
多彩な色柄、トレンドを意識した生地のコレクションは圧巻でございます。
さて、このスーツ、ひと目でおわかりになられた御仁は上級者でございます。
実はジャケット素材でスーツをオーダーという離れ業、確信犯であります。
弊店N間の着こなしを思い出して頂ければ納得いただけるはずだ。
おいおい説明して参りたいと思いますが、
とりあえず初夏に相応しい旬なチェックの仕立て上がり。
一枚芯の軽快な着心地は確約いたします。
お待たせしました。
K様 CACCIOPPOLI <Italy> Li55% W40% Si5%
1920年イタリアはナポリで創業のカチョッポリ。
ナポリならではの明るい色柄のコレクションはセンス抜群、
コットンやリネンが得意なマーチャントでございます。
ほんのりグリーンを感じさせるブルーをベースにクリーム色の格子を取り混ぜた
微妙に枯れた大人チェック、シワを気にせず着倒してください。
ついでと言ってはなんですが、ネイビーのパンツ、カノニコのウール×モヘア。
これで、なるほど!っとピンときた御仁には
弊店よりウェルドレッサーの称号を授与いたしましょう。
お待たせしました。
K様 DRAPERS <Italy> W45% Si30% Li25%
ラストはイタリアが誇る名門、ドラッパーズのジャケット生地。
サックスの大柄ヘリンボーン、秀逸です。
こちらはパッチポケット、ダブルステッチ、シェルボタンと端からセパレーツで着る気満々、
K様の意図っていうか戦略がようやく見えてまいりました。
以前にご注文頂いたネイビー他、無地のジャケット始め、
グレーやブラウンのパンツ、ホワイトやネイビーのコットンパンツを駆使して
総合的に大規模に着倒してしまおうかと、大掛かりな構想。
自身のライフスタイルを十分に心得たオーダーの数々、恐れ入ります。
弊店を代表するウェルドレッサー、K様。
ゲーリー・クーパー、ケーリー・グラント、マルチェロ・マストロヤンニといった達人に
引けを取らないっと言ってはオーバーかもですが、
基本からの応用、とくと拝見いたしました、合掌です。
お待たせしました。
おまけ: K玉と更に仕立て上がり。
本日、K玉、枯れたモカブラウンのコットンスーツ着用です。
この手のコットンはもちろんジャケット使いもアリな便利なヤツなんだけど、
K玉的にはスーツでしか着ないと決めている。
あくまでスーツで着用に大きな意味はないんだけど、気分、気分。
フラップポケット×チェンジポケットにその意気込みを感じて頂ければ幸いです。
足元はスウェードチャカ、K玉は雨の日はスウェード多しです。
東京のO様 LORO・PIANA <Italy> Co100% 300g
軽快な印象のベージュのコットンスーツもいいんだけど、ネイビーもいい味出しです。
どちらかというと応用編、着るシーンをちょっとは選ぶんだけど
太陽の日差しに映えるよなな仕立て上がり。
オンでベージュが着辛い御仁にはこのネイビーのコットンがよし。
ウールとは一味違う冷めたネイビーがこなれた感じを醸し出す一着。
いや~クタっとしたコットンの風合いはある意味旬な感じですね。
さっそく送りますです。
同じくO様 LORO・PIANA <Italy> 15MICRON S170’S
15マイクロンの繊維、カシミアと間違えてしまいそうな柔らかい風合いです。
カシミアよりリーズナブルでラグジュアリー感をキープといい所どり、
艷ツヤなチャコールグレーのストライプスーツの仕立て上がり。
こちらは王道な基本編、とはいえひと目でわかる最高の仕事着でしょうか。
時代に左右されない色柄だからこそ、その生地の良さが映えるよなな一着。
こちらもさっそく送りますです。
東京のK様 LORO・PIANA <Italy> 15MICRON S170’S
こちらも超絶素材、高級生地にこだわるロロならではのラグジュアリーなヤツです。
ブルーグレーのグレンチェック、控え目なチェックがむしろお洒落な仕立て上がり。
完売寸前の人気モノでございます。
控え目な格子柄は実に使い勝手がいいんだよな。
シャツとネクタイを気持ち押さえてトーンコーデ。
こちらは気持ち応用編の柄、上級者のチョイスですな。
こちらもさっそく送りますです。
K様 LORO・PIANA <Italy> ZELANDER W100%
ライトグレーのピンチェック、初夏に相応しい仕立て上がり。
弊店オリジナルバンチよりお選びいただいたCPに優れた生地です。
合せは王道、ミニマムなモノトーンコーデが基本です。
たまにシャーベットカラーのネクタイなんかで応用編。
スーツ自体は基本編といえる柄なんだけど、
使い勝手のよいヘビーローテーションは間違いなしです。
お待たせしました。
以上、本日の仕立て上がり。
ご紹介出来てないお客様、申し訳ございません。
いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。