暖簾に腕押しって感じでもなく、
同じモノについて話しているんだけど。。。
いえね、単にダブルのスーツの話。
途中で気付いたんだけど、K玉的には20年以上前の話、
百歩譲っても15年前の話、アルマーニに代表される
その時代を一世風靡したダブルのソフトスーツ。
世の中には色々な嗜好の方がいるのは承知しておりますが、
未だにいるんだとびっくりしたわけだ、熱烈なるソフトスーツのファン?
着丈の超長い逆三角形のボディライン、ビッグショルダー、ノーベント、
思いっきり深い股上のツータックあるいはスリータックのパンツ、
今ではクレームになるようなオーバーサイズの例のアレです。
← ボンドスーツ(ショーン・コネリー)やスティーブ・マックイーンの着こなしに
かぶれるのはまだ理解できるK玉です。
ダブルのソフトスーツ、作るのは簡単、通常のサイズより2サイズ、
いやいや、むしろ3サイズ大きく作ればいいわけだ。
気を付けるのは腰周りのフィット感、逆三角形に見えないといけない。
パンツの裾も引きずるくらい長く合わせることも重要だ。
← 厳密にはゴージの高さや角度、ポケットの位置、芯地の入れ方等、
完成度の高い当時のソフトスーツを作ることは型紙から起さないと出来ません、悪しからず。
生地はお客様のお好みもあるが、
ふんわりとした柔らかい感じがでたほうがよりらしくなる、ソフトスーツだもの。
男の服に新しいレールが敷かれた時代、
どんなに流行っていても絶対に手を出さなかったK玉ですが、
皆さんはいかがでしたでしょうか?
← 手を出したつもりはないんだけど、影響を受けたのは間違いない。
← ソフトスーツを否定しているわけでなく、今の時代には合わないから、
ソフトスーツを身に着けることはビジネスセンスを疑われるんじゃないかと、
ちょっと心配するわけだ。
← ソフトコンシャスだけならそれなりに理解できます。
弊店のダブルブレステッドのサンプル品 構築したクラシックな面です。 |
K玉的にはダブルブレステッドは単なるデザイン的なもので、
シングルを選ぶかダブルにするかといった好みの問題なだけなんだけど、
その御仁曰く、ダブルのスーツが今、売ってないんだよね、っと。
確かに既製品ではあまり作られていない、
日本人はこれだけ多様化した時代でも、
3ボタンが流行るとすべて3ボタンっといった感じで
簡単に流される右へ倣えの国民性。
とはいえ、ダブルのソフトスーツとダブルブレステッドはイコールではない。
弊店ではそれなりにオーダーをいただいている。
シングルでもダブルでもソフトスーツを探すほうが難しい今日この頃です。
ピークド・ラペル~剣衿 両前背広衿ってことで、ダブルブレステッドのものに多用される。 |
そんな感じで初めてご来店いただいたその御仁には
申し訳ございません、弊店ではお役に立てませんとお帰りいただいたんだけど、
やはり流儀を曲げてまで売り上げに走るわけにはいかない。
もし、このソフトスーツ、あそこで仕立ててもらったんだよ、っと
大いに宣伝された日には弊店の沽券に関わる問題、
出来れば避けて通りたいK玉でした。
おまけ: 本日はK玉~ダブルブレステッド。
ソフトスーツには見えませんよね?
コードレーンのダブルブレステッドに白シャツ×白ドットのニットタイ。
シェルボタンとダブルステッチ、脇パッチポケットがK玉流です。
パンツはコットンのネイビーで引き締めて、
明るめの茶靴でドレスダウンを試みました。
1930年代の東海岸、グレート・ギャッビーをイメージして~
パーティーにも呼ばれてないのにどうしたの?K玉さんってことで、
ホシ一つ半です、残念!
それではこのへんでチャオス☆ !