例えば「平服でお越し下さい。」とかがそうだ。
← これは普段着って意味ではなく、ダークスーツくらいの意味なので勘違いのないように!
「ブラックタイで」とあれば、これはタキシードでお越しくださいという意味だ。
突然そんな招待状をもらっても困るし、もちろん今まで生きてきて
一度ももらったことのないK玉ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
← 出席してもウエイターと間違えられるくらいが関の山だな。(苦笑)
フォーマルな装いには昼の格と夜の格があるのは、薄っすらながらも皆さん、
ご存知だとは思いますが、ここでちょっとおさらいしておきましょう。
フォーマルスタイルは午後の六時を境に変わるのが大原則である。
そして昼の格は、モーニングコート → ディレクターズスーツ → ダークスーツの順で
インフォーマルになる。
夜の格は、ティルコート(燕尾服) → タキシード → ダークスーツの順である。
ここで具体的なシチュエーションを想定して、お客様の仕立て上がりをお借りして
再確認してみたいと思う。
ブラックタイ指定のパーティに出席、正統にタキシードで臨む編。
T様 タキシード!
多くのルールがあるタキシードではあるが、その中にもいくつか選択肢があり、
ショールカラーとピークドラペルとがあり、T様はピークドラペルをチョイスされた。
シャツはスプレッドカラー(レギュラーカラー)とウイングカラーとがあり、ウイングをチョイス。
黒のカマーバンドと白いシルクのチーフ、ボタン留め式のサスペンダーはお約束です。
スタッズやカフスもオニキス入りでないといけない、面倒だけどそこには厳格なルールがあるのだ。
最後は黒のオペラパンプスで締めくくるんだけど、最近ではフォーマルなプレーントゥでも
大丈夫かと思われるです。
とりあえず、昼間にタキシードを着なければ大丈夫ですね。。。
衿はシルクの拝見、ピークドラペル! ボタンは共地のくるみボタンで前合わせは一つボタンの拝みの仕様 |
ベルトレス仕様の脇美錠~ パンツにはシルクの側章が付く |
イカ胸ピンタックのウイングカラーシャツ |
黒のボータイとカマーバンドのセット |
日中の披露宴、主賓で列席する、礼節をわきまえて編。
F様 ディレクターズスーツ!
K玉のような若輩者であるのなら、主賓として呼ばれることもなく、無難にダークスーツでの
列席ですますこともできるんだけど、主賓で呼ばれたからには品格を重要視する必要があり、
選択すべきはディレクターズスーツとなる。
今回F様は共地の黒のパンツもご注文いただき、お悔やみやディレクターズスーツで
列席するほどでもない時のための単にブラックスーツとして使えるようにとオーダーいただいた。
シャツはスプレッドカラー(レギュラーカラー)、ネクタイはシルバーが王道である。
お好みでシルバーのベストで花を添えるのもよろしかろうかと。。。
靴はシンプルな黒、プレーントゥが望ましいが、ストレートチップでも許されそうである。
とりあえず、ホーズと呼ばれるハイソックスをはいていれば大丈夫かと思われる。
シングルピークド、くるみの一つボタン! 裏地の真紅はF様のこだわりです(笑) |
拝みと呼ばれるボタン仕様 |
パンツはシルバー地に黒の縦縞が入ったコールパンツをもって正統とする |
ベルトレス、脇美錠の仕様 |
いわゆる礼服、ブラックスーツ |
K玉的には、ホワイトタイで招待されることは(燕尾服)、おそらく一生ないと確信できはするが、
ブラックタイで招待されることは(タキシード)、絶対ないとは言えないよな。
ディレクターズスーツも可能性は残されているんで、一応皆さんも、再確認しておきましょう!
以上、本日の仕立て上がり~フォーマル編。
いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。