過去に一度ならずとも触れてきた話題、
基本的な立ち位置はマイナーでありたいと思っている、分相応。
芸能人でも音楽でも割りと好きなモノはマイナー。
知る人ぞ知るくらいの立ち位置が気に入っている。
出来ることならその中で、貫いてきたモノ、積みあがて上げてきたモノ、
経験してきたモノがちょっとは輝いて見えたらと思うくらいだ。
そうでないと町の洋服屋なんてやってないと思われるK玉ですが、
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
本日の話題は読書感想的なレビューなんてものでもなく、
ただ単に村上春樹はメジャーになんかなっちゃ駄目だったんじゃないかと、
余計なお世話に違いないんだけど、そんな感想を。。。
先月発売された「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」
発売当日ゲットンと間違いなく春樹ファンであるK玉は
4~5日かけてちびちびと、読み終わるのがもったいないとばかりに読んじゃ止め、
トータルでは3~4時間くらいのことなんだけど、
相変わらず独特な感性とまったりとした小粋で洗練された文章で、
情景と音楽が印象に残る作品でございました。
← 最初の出だしで懐かしいっていうか初期の三部作を思い出したK玉です。
日常の些細なことで一喜一憂できるナイーブな感性と笑いたければ笑うがいいさと
日々の小確幸を大事にしているK玉としては、
自分が楽しんで読んだ作品をけっこう怒っているっていうか
読者レビューがおおいに荒れており、
作品を発表するたびに大きな話題を呼ぶ、さすが春樹さんって感じよりも
本来ならたくさんの人に受ける作家ではない、
K玉のいうところのマイナーのメジャーくらいがよかったんじゃないかと、
メジャーって大変なんだなと思ったわけだ。
← それくらいが小粋で洗練されている村上ワールドかもしれない、個人的には。。。
← 社会現象を巻き起こすくらいに世界的にも有名になったことももちろん嬉しんだけど。。。
普通読者レビューなんてのは好意的に書き込みされるものなんじゃないかと
思ってたんだけど、賛否両論で炎上しております。
ホシ一つの方のレビューも面白いものがあり、けっこう食いついてしまいましたが、
自分じゃ書けないヤツの揚げ足取りって、嫉妬???
とりあえず、京都大学で行われた河合隼雄財団での講演の公開インタビューに
行きたかったことと、
洋服屋的にはあのチェックの半袖シャツとキャップに
どんな意図が隠されての講演だったのかと、
ついでにフランツ・リストの「巡礼の年」をいつか買うかもしれないと
たぶんいつか買うんだろうな思う今日この頃でした。
おまけ: 本日の仕立て上がり。
T様 JOHN・FOSTER <England> W100%
英国の良心、ジョン・フォスター、つまりはコスパに優れた生地、
弊店オリジナルバンチよりお選びいただいた着分の美味しいヤツです。
夏場に相応しいライトグレーの無地、
白シャツ合せのミニマムスタイルが一番キマる一着。
無駄を削り落としたシャープさが真骨頂でございます。
お待たせしました。
H様 CANONICO <Italy> S110’S 240g
ネイビーのオルタネイトストライプ、クラシック柄ここにありきな出来上がり。
もちろんコスパに優れたスーパー110’Sと秀逸な生地でございます。
顧客様との対話が重要なオーダーの世界、
H様の仕事柄を考慮した生地のチョイスです。
アンダーステートメント、控えめにこだわる!
つまりは「能ある鷹は爪を隠す」的な仕立て上がり。
お待たせしました。
Y様 CANONICO <Italy> W100% 280g
般若心経は唱えたりしないけど、
危険度ランキングにも出てこない、
青いをキーワードにひたすら布教活動、
出来上がりましたツゥートーン明るいネイビージャケット。
軽快な一枚芯の仕様、裏地の補色なブラウンはご愛嬌、
ホーンの釦チョイスもうなずけますなな一着です。
とりあえず、シワになりにくいヘビーローテーション。
お待たせしました。
T様 DOMESTIC Cotton100%
気持ち大柄の格子、ワインレッド、今以上~それ以上の仕立て上がり。
スプレッドカラー、衿芯ハードに固めてドレスアップでございます。
ジャケット合わせに限らずけっこうスーツでもいけそうです、間違いない。
同系色のネクタイを合わせるだけの簡単コーデでキマる一枚。
お待たせしました。
T様 DOMESTIC 70/2×70/2 Co100%
強撚糸で織られた薄いコットン生地、ボイル。
夏を代表する丈夫でサラっとした肌触りが特徴。
淡いラベンダーのチェックをスプレッドカラーと
この手の柄をイメージ通りにBDといかないところが弊店のお客様らしい。
さっそく送りますです。
K様 GETZNER <Austria> 120/2×120/2 Co100%
淡い色調のマルチストライプをクレリックカラーと軽快にオーダーです。
オーストリアの生地メーカー、勉強不足で初めて知った生地ですが、いい肌触り。
枯れたブラウンのジャケットに合わせてとコーデは完璧。
元々は衿が外せるシャツが由来のクレリックカラー、カラーセパレーテッドシャツ。
決してフォーマルなシャツではないんだよな。
お待たせしました。
K様 カノコ 96/2/2×60/2 Co100%
全13色と選りどりみどりななカラーバリエーション。
今回はほんのりと淡いグレーをチョイスいただきました。
衿は風になびくカッタウェーカラーと芯地はソフトに~
とりあえず台衿の付いたポロをクールビズにとお選びいただいた。
元々スポーティな素材だけに上品にまとめるのがポイント。
お待たせしました。
以上、本日の仕立て上がり。
いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。