何も偉そうなことを語るつもりはないんだけれど、
動物と違い、衣食住の「衣」があるのは人間だけであり、
洋服屋の目線から言えば、「衣」は第二の皮膚という認識であろうか。
今朝目撃した出勤途中の30歳くらいのお兄さん、半袖シャツに黒っぽいパンツと
まさしくクールビズスタイル。
確か10月いっぱいまでクールビズのところもあると聞くが、
こちらはそろそろ軽めのコートを引っ張りだして、
傷みや汚れはないかとチェックしている最中に半袖スタイル。
日中はそこそこ暖かいのは認めるけれど、小学生の健康優良児じゃあるまいし、
日本人ならではとあえて言いたいのだが、
豊かな様々な四季どころか十二季くらいをを感じ
「衣」をまとうくらいの感性が欲しいと、ちょっとは思うわけだ。
食でいえば秋の味覚、「旬」ということには敏感なのに
「衣」をおざなりにしている人が多いように感じる今日この頃ですが、
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
そんな感じで「旬」を衣で例えるならば、
今のこの時期にっていうか、明日からさっそく衣替えをおすすめいたします。
11月に入ればほとんどの人が順次衣替えをするんだけど、
そのちょっと前のこの一週間が洋服屋的には「旬」だと思われます。
おまけ: 本日も仕立て上がり。
T様 GUABELLO <Italy> FLANNEL Wool100%
1815年創業のグアベロ社のフランネル、ネイビーのチョークストライプです。
これをダンディーに3ピース仕様でご注文いただいた。
打ち込みのしっかりとしたフランネルは仕立て映えしますよね。
弊店オリジナルバンチのなかでも一番インパクトのあるチョークストライプ、
昔ながらの保守的な柄ではございますが、
テレビ写りが映えるほどの押し出しの強さ、ディグニティを感じますです。
お待たせしました。
N様 JOHN FOSTER <England> Wool100% 290g
チャコールグレーにウインドペンと控えめながらも時代の空気感を拾った一着。
ブルーシャツにネイビーのソリッドタイが鉄板の合わせでしょうか。
K玉的には格子のシャツにペイズリー柄のネクタイといきたいかもです。
N様は乗馬体制に最適なスラントポケットをチョイス。
見た目は英国紳士をイメージしてのオーダーでしょうか。
お待たせしました。
I様 GUABELLO <Italy> Wool95% Ca5%
シェファードチェック、羊飼い格子と呼ばれるカントリージェントルマン御用達の柄。
弊店オリジナルバンチよりお選びいただいた。
今年の雰囲気として見た目イギリス、着心地イタリアを併せ持つ一着。
一枚芯の軽快な仕様にネイビーのコットンパンツとメリハリのあるコーデです。
ウールのグレーパンツでビジネス、こちらは週末の寛ぎってところでしょうか。
お待たせしました。
O様 LORO・PIANA <Italy> Wool100%
ブルーの格子を効かせたハウンドトゥース、キャメルカラー、旬ですよね。
インクブルーとミディアムグレーパンツでビジネスユースでございます。
こちらも見た目カントリーながらアーバンによく合う一着。
格子のブルーを生かして合わせてみたいかもです。
お待たせしました。
以上、本日の仕立て上がり。
ご紹介できてないお客様申し訳ございません。
いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。