2012/10/12

中年図書館10

秋の夜長、澄み切った空気のおかげかどうかはわかりませんが、

活字がようやく目に入るようになってきて、

ここ1~2週間ぱらぱらと本をめくるようにっていうか、

鞄の中に放り込まれていた読みかけの本を数冊、

本棚でちょっぴりほこりをかぶって放置されていたヤツ数冊と

リハビリのような感じでちびちび晩酌&読書の夜長なK玉ですが、

皆さんいかがお過ごしでしょうか?

← やはり秋は豊かになりますよね、食べ物も気持ちも。。。










そんな感じでおそるおそる本のページをめくり、

とりあえず読みやすそうなヤツからリハビリです。

基本活字中毒症のK玉ですが、年に数度、全く活字が目に入らない時期が

周期的っていうかむしろ加速中、老眼の進みとほぼ足を並べるようになり、

困った困ったとぼやいていたのが夏の話。

ようやく秋も中秋の名月を過ぎての復活劇でございます。

← 経済書だとか哲学書等難しいヤツ、端から読めません。(笑)




つむじ風食堂の夜 吉田篤弘
タネも仕掛けもない心温まる物語っていうかおとぎ話~意外と奥が深い。
出てくる食べ物が美味しそうな月船町シリーズの第一弾!
どこに行けばつむじ風食堂はあるのだろうか?
創作と現実の曖昧な心地よい作品とある。
食堂に集まる常連客になりたい!(笑)

珈琲店タレーランの事件簿 岡崎琢磨
一見ライトノベルのようなミステリーっていうか謎解き。
とにかく美味しいコーヒーが飲みたくなる一冊!
ちなみにタレーランとはフランスの政治家、外交官で美食家だそうです。
彼の語録: カフェ
それは悪魔のように黒く
地獄のように熱く
天使のように純で
まるで恋のように甘い
とある。

猫ヲ祭ル 千田佳代
猫と生活する老女~20年後の自分の姿と重ねて読んだ。
まあ~猫はそれなりに大事な家族のK玉としては。。。
言葉が抑制されて余韻が残る表現が印象的です。

彼女がその名を知らない鳥たち 沼田まほかる
なんとも言えない読後感~不快感と深い愛情の物語。
理不尽な内容ながら読むのをやめれない。
侮れないよな、まほかるさん。
とにかくおすすめはしません!!!

傍聞き 長岡弘樹
辞書では、傍らにいて人の会話を聞くともなしに聞くこととある。
短編
伏せておくキーワードを題名に使う大胆さ!
とはいえ、伏線わからないっていうか、やられた!
おみごとって感心しました。
回りから伝え聞いたほうが、信用されるということを
学びました。


こんな感じで読書祭り、読まれてないストック本が随分と減ってきて

ちょっと焦っているK玉です。

← 本棚に読まれていないストック本があると安心するのだ。(苦笑)





読んだ本から残るのは?

たった一文。。。

ほんの一言。。。

それだけでいい。

書き手の想いと読み手の気持ちが一致する時、

その一瞬のために本はそこに在るはず、と知り合いが申しておりました。

その通りですよね。

それではこの辺で、チャオス☆ !