先日は年末年始休暇を利用しての
靴のメンテナンスの話をしましたが
本日は靴の「磨き」に関して・・・
靴のメンテナンスと平行して
「磨き」の依頼もよく承ります。
(宮崎より12足まとめて送ってこられる方も・・)
今回はこの3足。
世界3大シューメーカー。
右より EDWARD GREEN、JOHN LOBB、そして GENTRY COMPLEX。 笑)
磨き代金 ¥1,050 をいただく以上、自分の靴以上に
気合を入れて磨かせていただいております。
工程としては
①紐をはずしシューキーパーを装着。
ブラシで全体の埃、ウエルトとアッパーの隙間にたまった埃、
アイレットとタン部分の隙間の埃、
パーフォレーションにたまった埃を落とします。
②固く絞った布で表面の汚れやごみを拭き取ります
③STAIN REMOVERで頑固な汚れや余分な古いクリームを拭き取り
革を素の状態に。
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結構余分な古いクリームが多いとこうなります。
④乳化性のクリームを布に取り、全体に広げていきます。
その後、ブラシで靴全体をブラッシングし、クリームをさらに
靴全体に伸ばして、同時に余分なクリームを落とします。
⑤しばらく時間を置き、乾いた布で引っ掛かりがなくなるまで
余分なクリームを拭き取ります。
ここで一段落終了
⑥つま先の鏡面仕上げに取り掛かります。
少量のワックスを布に取り、円を描くように伸ばします。
その後、少量の水を布に取りワックスを軽く拭き取るような
感覚で磨きます。
この工程を光沢が出るまで繰り返します。
⑦最後にクリームとワックスを用い、コバの補色と艶出しを行います。
便利なコバインキも扱っております。
(コバの色がはげたり、汚れているとみすぼらしい印象になります。
コバのケアをするだけで見違えるように美しさを取り戻します)
以下。磨き後の画像です。
今回お預かりした靴の中に、雨にうたれて濡れた部分が
ふやけてしまい革の表面が少しでこぼこになっているものがありました。
うちで作っていただいた靴です。
もちろん元に戻しております。
特殊な液体をふやけた部分にしみこませ
一晩寝かせて、凹凸ができた箇所をフラットにし、
栄養分を補給し、鏡面仕上げを施しました。
凹凸が出来てしまった画像を取り忘れたのが 残念ですが、かなりきれいになりましたよ。
年末年始休暇を利用し、
一年間お世話になった靴のケアをされてみてはいかがでしょう。
(年末は大寒波がやってくるみたいですので家でゆっくり靴磨きなんてのも
いいんじゃないでしょうか)
弊店でも 1足 ¥1,050 で承ります。
(お安いと思います)
世界3大シューメーカーの靴のオーナーFさん、
綺麗に仕上がっておりますので
ご都合のよろしいときにお越しくださいませ。
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