2012/03/22

納期にご用心

デキのよい本格的なスーツというものは、着手には見えない部分の工程が

山のようにあることは、弊店のお客様ならうすうすお気づきであろうかと思われる。

店頭では、主に生地選びと採寸がメインで、お客様は、後は約束された日時までの完成を

待つばかりある。

弊店はというと、弊店と蜜月なファクトリーとの間では、そこからが勝負っていうか、

顧客様にご満足いただけるようにとお互いに切磋琢磨するわけだ。

← 弊店、顧客満足度を重要視しております。

何故、このような話をするかというと、たまにどうにも対応できない納期をなんの疑いもなく

ご希望されるお客様がいるからだ。

弊店では通常、納期は約一ヶ月いただいており、どんなに急いでも四週間、

精々2~3日程度早く上がるくらいしか対応できないのだ。








ここで簡単にデキのよい本格的なスーツの工程を、とにかく簡単に列記してみる。

1 生地選び 2 採寸 3 地のし 4 型紙製作 5 裁断 6 芯地の形成

7 アイロンでの形成 8 生地と芯地の合体 9 縫製(完成)

← 工程の合間には更に細かな作業が入るのは想像できますよね?

← 地のし(水分を与えた生地にアイロンを掛け生地全体を均等に縮めておく作業)

← ビスポーク(フルオーダー)の場合は合間に仮縫いや中縫いが入ります。



こんな感じで効率よく生産する既製品とは全く違い、オーナー個人に合わせて作る

フルオーダーに限りなく近いパターンオーダーの本格スーツがどれほど手間隙をかけて

作られるのかをちょっと紹介してみた。

← K玉、職人気質は持ち合わせておりますが、テイラーではないので悪しからず。








勤勉で器用な職人(テイラー)ではないんだけど、

お客様との会話からそれぞれのお客様のスタイルを築き上げていくことは、

ちょっとは出来るようになったと、この仕事一筋でやってきてるんで、

むしろ出来てないとおかしいと思うK玉ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

← 相変わらず長い前ふりです。(笑)





肝心な話は最初に持ってきたほうがいいんだろうけど、ここまで書き進めてきたこともあり、

今更書き直しは、辛いよな!



本日の本題。


只今のところ、繁忙期につき、納期35日です。



お急ぎのお客様もいらっしゃることとは思いますが、超特急無理な話なんで悪しからずです。

つまりは、四月に入ると、ゴールデンウィーク明けの仕立て上がりとなりますので、

出来れば、出来ることなら今月中にご来店ください!って呼び掛けでございます。

← ファクトリーさん、しっかりとゴールデンウィークお休みされます。

← ゴールデンウィークにジャケットなんかを着てお出かけ予定の御仁もお急ぎください!  



CANONICO <Italy> Wool 84% Mohair 16%
枯れたブラウンストライプ
ビジネスOKなブラウンスーツのおすすめです。
既製品とオーダー、どちらもご用意できます!


そんな感じで、納期におきお付けください!って話でした。

ハンドメイドだから、高価格だから、いいスーツって時代は終わった。

しかしながら、身体にフィットしたスーツは必然的に手の込んだモノでもある。

手の込んだスーツは時間がかかるということです。

フルオーダーのように2~3ヶ月いただくわけではないんだけど、

その辺のとこ考慮にいれていただくと幸いでございます。


チャオス☆ !