色々なブランドや服があり、
それぞれ悪っぽいかっこよさと
知的なかっこよさがある。
自分は後者をとりたいと思っている。
店では商品と、セールススタッフと、買う人が
共感して物が売れていく。
どんな客層を相手にしているかは
一目瞭然、、セールススタッフでわかるだろう。
ビジネスマンが着るべきスーツに限って言えば、
ブランド品といわれるものでも、
一部を除いて完成度が低いと断言してしまおう。
一方で、イタリアや英国に負けず、我々ニッポン人が作るスーツも
やっと世界レベルを誇れるものが出てきた。
自分たちで企画生産して、自分たちで売る。
なるべく着手(きて)に近い立場でスーツを作って売るという考えだ。
優秀なファクトリーや道標を与えてくれる人たちとの協業が
必要なことは、言うまでもない。
オーダーで作る際には、お客様とのコラボレーション。
ああでもない、こうでもないって言いながら、
作られた一着のスーツこそ、本当の高級品でしょう。
春物第一弾、いわゆる梅春物で紹介したいのは、
スーパー120を用いて3ピースに仕立てたもの。
ベストを上手に使えば、オールシーズンで着用できる。
ディテールのみが先行しすぎない様に、
着心地良く見栄えも良いものがおすすめだ。
幅広い年代に受け入れられる飽きのこないデザイン。
スーツ屋が使う「クラシック」とは、
古典ではなく普遍的で品性を備えたものを意味している。
ちょうど10年前の 月刊 はかた 「スーツのはなし (笹川正章)」 より。
「一着入魂」 この気持ち(魂)を忘れずにいたい。
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