が、ないとさっそくご指摘を(クレーム?)を受けた児玉ですが
皆さんいかがお過ごしでしょうか?(笑)
← 確かに・・・大事なポイントですよね~すっかり忘れてました(反省)
出来のいい本格スーツやジャケットを探し求めると行き着く先はオーダーとなる。
既製品でちょうどいいなんていうのは、本物のオーダーを味わったことがないからだと
偉そうなこと言うつもりは全くないんだけど、最終的にはそういう話になってしまう。
オーダーをメインとしている弊店のようなテーラーは
アパレルメーカーのデザイナーやバイヤーと決定的に違うのが
流行を追って数をこなす必要がないところだ。
逆に言えば、個人に合わせて作るところとそこでの手間のかけ方が違うわけだ。
← 流行は意識するけど追わないだけだ!
こなれたジーンズがいい味でてます! 普通のリーバイスです~ |
昨日の夕方ご来店いただいたHさん。かれこれ10年のお付き合いになる。
スーツを着る仕事からジャケットからジーンズでOKな第二の人生を始められた。
ちょっと既製品のジャケット買って着てみたんだけどどうもしっくりいかないとのこと!
← そりゃそうだ。今までうちのオーダースーツ着てたんだから!
で、先日見ていただいていた生地でとオーダーに来られたわけだ。
← 一週間ほどご検討いただいた~
スミス&ロンバルトのヴィンテージ生地 レイドロー<スコットランド>
イタリアはフィレンツェの歴史あるマーチャントだ。
スミス~とレイドローの ダブルネームで出来上がるのだ! |
もう一着、ゼニア<イタリア>のウール モヘア カシミアの三者混のジャケット生地。
こちらはイタリアを代表する世界最高峰のミル。1910年創業。
カーキにオレンジのウィンドペンが 引き立つ! |
自転車で程よく絞られたようで、あらためて採寸させていただき
二着ともお勧めのセンツァ仕様のパッチポケットのジャケットでご注文いただいた。
ちょっと前のギャルソンのウールのシャツ! なかなかいいのう~ |
Hさんに限らず、当然この時期に秋冬のジャケットを作るということは
多少というかかなりお悩みになるのはよくわかる。
つまり、出来上がりが2月の中旬ということでこの冬、あまり着る機会が残されてないからだ。
とはいえ、オーダーの醍醐味を知り尽くしているHさん。
流行に追われない好みの生地で自分だけの一着を仕立てる。
← ヴィンテージな生地との出会いも一期一会なんだな!
流行を追わずモードから程よく距離を置いて仕立てるスーツやジャケットは、着用していて
古くならないというか、古さを感じないのを知っているのだ。
更には、この手の生地は着倒せば着倒すほど味がでるのだ。
← 体の一部のようにしっくりと馴染むわけだ!
弊店では、今度メキシコに転勤です!とか来月からバンコクなんで麻のシャツを~
なんてお客様そこそこいる。夏に冬物をオーダーいただいたりまたその逆もしかり!
ある意味、我々けっこう慣れているんで、平気で季節を気にせず薦めたりするが
悪意はないのだ。テーラーってそんなもんだ。
確かにシーズンの始めに仕立てあがるのが理想だけど、そんなに上手くいかない!
たまたま出合った生地だとか気分が乗ったとか、意外とそんなもんだったりもする。
とりあえず第二の人生を始められたHさん!この方ほんとピュアで熱いとか言ったら
失礼かもですが、情熱を持って取り組まれている様をみると、男からみても素敵だなって
思いますです。
出来上がり楽しみにお待ちください~Hさん!!!