勝った負けたを優先してしまうんだけど、
他のチームの試合は純粋に好プレーに拍手喝采、
見応えのあるゲームは観戦できてラッキーとばかりに
相変わらず睡眠不足のK玉です。
← おそるべしコスタリカ、伏兵現るです!!!
まあ~ゆとり教育を受けた若者がどうなのかはよく知らないんだけど、
我々は子供の頃から何かにつけ優劣を付けられて、
可だとか不可だとか評価されて育ってきたこともあり、
日頃から勝った負けたをちょいと気にし過ぎるように思う今日この頃、
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
出来る限りのアップデートを施したスーツ群 クラシコイタリア~ |
さて、本日のお題は好みの問題、
勝敗を争うサッカーはどうしても致し方ないんだけど、
ある程度の一流と呼ばれる水準に達したものは
勝敗ではなく好みの問題、好きか嫌いかの話だと思われる。
ここ最近、ご贔屓いただいているお客様から
昔買ったスーツをなんとか着れるようにならないかとのご相談、
つまりはアップデートの話である。
さすがにアップグレードは無理難題なんだけど、
寸法的なアップデート、着丈を短くしたり、パンツを細くは可、
他にも肩パットを外したりと時流に合ったサイズ感の調整は承っております。
もちろん実物を見てからじゃないと判断出来ないんだけど、
アップデートに値するモノもあれば、意味のないモデルもあり
当然、実費の掛かる補正ゆえ、
とりあえずご相談くださいといったところでございます。
← 有償です、悪しからず。
イタリア北西部と中南部のスーツ~ |
お預かりしたスーツはどれも既製品、
イタリアの著名なブランドばかり、
つまりは一流品と呼ばれているモノなんだけど、
5着でおそらく180万円を超えるラグジュアリーなコレクション、
仮に欲しくてもK玉には買えない買わない代物ではございますが、
とりあえず、どれが好きかといわれると
イタリア中南部のモノが一番好み、お次はイタリア北東部のモノと
一流の領域となれば、後は好みの問題、
勝敗を争う競技とはわけが違うのだ。
← ゴージの角度、襟のベリード加減、芯地のチョイスと
K玉的には価格よりも美学にこだわりたいかと。。。
そんな感じでクラセコイタリアのスーツ、
基本、すでに完成されたクラシックなフォルムであり、
一着あたりの金額を考えると
アップデートして長く着用したいのはウナヅケル話なんだけど、
同程度の生地ならば、弊店では二着近く作れるくらいの勘定、
世界が認めた一流店ではございませんが、
ここ福岡においては、スーツを作ろうかと思い立った御仁ならば
好みの問題で弊店を選ばれる方もそれなりにいらっしゃるわけだ。
K玉的にはベートーベンよりもバッハ、フレンチよりもイタリアン、
スーツは当然、ジェントリーコンプレックスが好みです。
それではこのへんでチャオス☆ !
おまけ: 本日も仕立て上がり。
K様 スーツ/ジャケット/パンツ
今季よりジャケットスタイルも取り入れて
仕事服を攻めてみようかと初ジャケット、
弊店においては至高のメーカー、
カルロ・バルベラのサマーツイードのチェック柄と
カノニコのライトグレーパンツ、
グアベロ社のスーパー130’S、極上のネイビー無地のスーツと
オーダーいただいましたが、
どうもジャケットとパンツの相性がイマイチ、
ぼやっとした印象でまとまらない。
というのも、これがK様の確信犯的なオーダー術、
ジャケットにはスーツのパンツ、
スーツの上着はネイビージャケット扱いのライトグレーのパンツ合わせで
完璧なクラシックでいて爽やかな2セットのジャケパンの完成、
鮮やかな戦略にK玉も脱帽です。
ネイビーの上着のパッチポケット、ダブルステッチにお気付きの御仁は
上級者といえましょうか。
とりあえず、弊店オリジナルバンチよりお選びいただいた
クレバーな戦略のスーツ/ジャケット/パンツの仕立て上がりです。
大柄チェックは色目を抑えたトーンコーデ、
ネイビージャケットは鮮烈な英国調、
つまりは派手目の合わせがおすすめ、
上品に引き立たせる攻めでいきましょう。
お待たせしました。
C・BAREBERA <Italy> W50% Si30% Li20% サマーツイード~軽快なパットレス、一枚芯の仕様、 上品なブルーグレーのグレンプレイド柄です。 やはりネイビーのパンツで引き締めて、ですよね。 |
GUABELLO <Italy> S130’S ダブルステッチ、パッチポケット、大見返し、雨降らしの袖付けと 着心地のみならず、見た目も軽快なディテール 確信犯です! とはいえ、スーツで着ても問題ないよな!(笑) |
K様 E・ZEGNA <Italy> COOL EFFECT W85% Si15%
ワントーン明るいネイビー、ラストワンのクールエフェクトです。
もちろん弊店オリジナルバンチよりお選びいただいた着分、
いちおう普通のネイビーはまだ在庫ございます。
パットレス、上胸一枚芯の最軽量モデル、
カーディガンのような着心地といえばお解かりいただけるかと思われます。
日本の夏の定番はすでに陽光に映えるブルーかもしれません。
若々しくも快活な印象の一着、
品あるシルク混の光沢を備えたジャパンブルーの完成です。
お待たせしました。
山口のK様 W・HALSTED <England> W90% Si10%
弊店オリジナルバンチよりお選びいただいたヴィンテージ調の素材、
シャンタン風にスラブな横糸が走った一見リネンを思わせる素材感、
なかなかマニアックなネイビーのスリーピーススーツの仕立て上がりです。
ここで注目すべきはジャケットのパッチポケットの仕様と
パンツのベルトレス、脇美錠のクラシックなディテールでしょうか。
間違いなく確信犯、ばらばらにもスリーピースでも
自由自在に着倒す意思表示を感じるのはK玉だけじゃないよな。
ベストを挟むスリーピースは引き締まった男らしさを演出、
もっともクラシックでいてアップデートされた
弊店では最旬なモデル。
パットレスの軽快な着心地でジャケット+ベスト使い、
あるいはベストで引き締めた貫禄のスリーピース使い、
ありきたりなスタイルから一歩踏み出した一着の完成です。
お待たせしました。
T様 LORO・PIANA <Italy> COTTON TIME Co100%
そこんじょそこらのシーアサッカーとは一線を画す
高級感あふれる素材感、不規則な縮れ加減が特徴の夏服地の一種、
人気のコットン素材の中でも渋くも洒脱な印象でしょうか。
ロロの定番バンチ、コットンタイムからお選びいただいたシーアサッカー。
一般的なストライプのシーアサッカーの持つカジュアルなイメージを一新、
大人の夏に相応しい生地感の遊び、艶やかな存在感でございます。
とりあえず、飾らずに着るだけでキマル一着、
お待たせしました。
以上、本日の仕立て上がり。
ご紹介出来てないお客様、申し訳ございません。
いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。