胸元に華を添えるネクタイ、
ペイズリーVS小紋対決、別にケンカはしておりませんが、
両者、きもち大柄のボールドな好みは
80年代を知っているからかもです。(笑)
この愛らしいニュアンスが時代を超えて復活、
誠実な感じはしないかと思われますが、
程よい洒脱な合わせをご覧いただきたいと思う今日この頃、
皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
弊店ボス、本日は青みがかった軽快なライトグレースーツを着用、
昨年仕込んだレダ社の素材、
組下パンツが実は手が込んでいる、こだわりを隠した一着です。
とりあえず色目、千利休の利休鼠はグリーンを感じさせるグレー、
ボスの青みがかったグレーはボス鼠と勝手に命名、
ライトグレー×ホワイト×モカブラウンの淡色グラデーション、
知的なファッション哲学に基づいたダンディズム精神の表れ、
柄の大きめなペイズリーも柔らかい印象で
端正なスーツと馴染んでおります、ホシ三つでございます。
方やK玉、カノニコのウールリネンの三つ揃え、
リラックスした素材をベストで引き締めた
以外とエモーショナルなスーツです。
横に走るスラブな糸の清涼感とクラシックなウインドぺーン、
グレージュよりはきもちブラウンよりの高貴なる淡色に
柔らかなクレリックカラーとビビッドなグリーンの小紋タイを力ずくで合わせ、
若かりし80年代に思いを馳せるダンディズム精神、
ひねくれております。
本日またもや柄×柄ヘイな挑戦者です。
ダブルノットの撒き方とポケットハンカチーフがきもち粋?
アイキャッチ効果だけは高いコーデでホシ二つです、惜しい!
補足: 弊店のボス始め、K玉、N間と長年洋服の仕事をしておりますが、
あえて言わせていただくと、洋服の仕事をしているからこそ、
雑誌を賑わすブランドものや流行の最先端、
あるいはラグジュアリーなものには手を出すことはない。
背伸びをすることもなく、身の丈を知っているからだ。
自らオーダーする生地も中堅どころのメーカー、
コスパに優れた出物に限るとばかりに、
話題のブランドをまとったセレクトショップの著名人のような、
あるいは雑誌から切り抜いたような装いはあり得ないっていうか、
こちらからお断りでございます。
← 高価過ぎて買えない買わないだけですが、何か?(苦笑)
とりあえず、古ぼけた感じにならないようにと、
思いの外丁寧に大事に着回しているわけだ。
身の丈にあったというか、それが相応しいお客様には
超絶素材もおすすめすることはございますが、
とりあえず、程よいバランス、ちょうどよい塩梅、
適度に適当に~焦らず、慌てず、妥協せずがK玉の座右の銘。
それではこのへんでチャオス☆ !
おまけ: 本日も仕立て上がり。
北九州のO様 LORO・PIANA <Italy> ROYAL WISH S170’S&Si600 210g
柔らかな仕立てと体にフィットしたフォルム、
軽量にしてソフトで滑らかな風合いの生地が三位一体です。
ロイヤル・ウィッシュ、15ミクロンを越えることのない際立って細い繊維、
最高級のカシミアに匹敵するほどの極上素材、
決してトレンドには左右されない
チャコールグレーストライプスーツの仕立て上がりです。
シルクの光沢感と絶妙なチャコールグレーはエスタブリッシュの象徴、
エレガントにして優雅に映えわたる一着です。
お待たせしました。
同じくO様 LORO・PIANA <Italy> SUMMER TASMANIAN
S150’S&Si10% 210g
オーストラリア産のエクストラファインウール、スーパー150’Sと
シルク600を組み合わせたサマー・タスマニアン、極上素材でございます。
とりあえず、最軽量の上質素材、美しいドレープと爽やかな風合いが売り、
日本の高温多湿な気候に対応なな仕立て上がりでございます。
清涼感を生むライトグレーに陽光に映えるブルーストライプ、
優しくもエレガントな配色に脱帽、自然体な一着の完成です。
お待たせしました。
W様 E・ZEGNA <Italy> COOL・EFFECT W100%
弊店オリジナルバンチよりお選びいただいた機能性素材、クール・エフェクト。
伝統的なエレガンスと最新テクノロジーの融合、
太陽光を反射して体感温度を下げてくれるわけだ。
ついでに190~200gの最軽量素材、こちらも日本の高温多湿に最適、
柔らかくも軽やかな仕立てと相まって快適な着心地、
威圧感のない自然体なスーツの完成です。
夏に映えるワントーン明るいネイビー、
快活で若々しい印象はまさに玄界灘のブルーですね。
お待たせしました。
同じくW様 E・ZEGNA <Italy> COOL・EFFECT W100%
ずばり色違いのクール・エフェクト、
もちろん弊店オリジナルバンチからのチョイス、お買い得です。
このきもちマットなグレーは清涼感よりも
まったりとしたエレガントな印象を醸し出す一着でしょうか。
春の柔らかい自然光に溶け込むこと請け合いです。
一枚芯、大見返しの軽量な仕様、
潔くフラップも取り外し、
雨降り袖(マニカ・カミーチャ)の袖付けで
シワすら味わい深い魅力的なスーツの完成です。
お待たせしました。
同じくW様 REDA <Italy> S110’S
こちらも弊店オリジナルバンチからのチョイス、
イタリアの生地の聖地、ビエラにて1865年に創業のレダ社、
非常にコストパフォーマンスの高い生地メーカーです。
このスーツはジャケット使いを視野に入れ、
パッチポケットのコンフォートな雰囲気、
シャドーなウインドぺーンがむしろ都会的な仕立て上がりでしょうか。
ライトグレーのパンツも携帯、
出張に欠かせないお気軽なスーツの完成です。
お待たせしました。
K様 REDA <Italy> S130’S
メランジな懐かしい風合いの千鳥格子、
枯れたブルーグレーのいぶし銀の一着です。
とはいえ、軽やかな着心地の仕立て上がり、
弊店オリジナルバンチよりお選びいただいたレダ社の優れもの、
ヴィンテージ調の色柄感なれど、そこはスーパー130’Sの実力、
今日的なしなやかさを備え、且つシワに強いところも気に入っていただきました。
着心地とは別に、見た目の落ち着いた印象っていうか、
着る者を思慮深くみせてくれる奥深さを感じるのはK玉だけじゃないよな。
お待たせしました。
K様 CANONICO <Italy> W50% Si30% Li20%
同じくK様なんだけど、K様のお父様にプレゼント、リスペクトです。
カノニコの三者混の素材、程よい織り感と
ネイビー×白という爽やかな色の組み合わせの千鳥格子、
弊店オリジナルバンチよりお選びいただいた一着。
白黒のオヤジくささを排除した初夏の日差しに映える出来栄え、
裏地のネイビーとネイビーのナット釦でさらに格上げ、
オン・オフ着まわせるジャケットの完成です。
オヤジにプレゼントなんて、粋ですよね。
お待たせしました。
I様 CANONICO <Italy> S110’S
納期厳守、フォーマル仕様のブラックスーツ、
守るべき基本のルールを知った御仁のオーダー、間に合いました。
弊店オリジナルバンチよりお選びいただいた
カノニコのコスパに優れた上質素材、
何を着ても自由ではないか!と反論する御仁は退場です。
服には知らず知らずのうちに社会的意味が込められている。
礼服はさらに特殊、社会性の逸脱だけは避けたいところ、
大人の男としての品格に関わる問題です。
略礼装のブラックスーツは是非とも揃えておきたいですよね。
お待たせしました。
ご紹介出来てないお客様、申し訳ございません。
いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。