数点の日もあれば数十点の日もある。
以前にも書いたが、検品という重要な作業が伴うこともあり、本日もさらりとではあるが、
ぴしゃりと立ち働いているK玉ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
← 仕立ての世界ではサイズ=カットあるいはデザインとも言えるわけで、身体に沿って
吸い付くような着心地が求められ、さらにはお客様の微妙なお好みもあるわけだ。
そんな感じで本日は、今年最初のコートの仕立て上がりです。
I様 TALLIA DI DELFINO <Italy> Wool 100% 310g !
チェスターフィールドコートはひざ上丈で軽快にと語ったように、生地のチョイスは
ジャケット生地でご注文いただいた。
バスケット調なダークネイビー、どこにでも着ていけるオールラウンダーです。
一枚芯の仕様で上着の上に羽織っても負担にならない軽さです。
この手のコートの見分けの良し悪しは、簡単にいうとまずはサイズ感と
スーツ、ジャケットのファクトリーなのか、ブルゾン工場で作られたものかで
簡単に判断できるのだ。
もちろん、弊店のチェスターコートはスーツと同じファクトリーで生産されているんで
文句の付けようはないかと思っております。
お次はスーツ、紺系ならやや明るいインクブルーが気になる話はしたんだけど。。。
K様 GUABELLO <Italy> Wool 100% !
弊店オリジナルバンチからお選びいただいた。
グアベロ社は1815年、ビエラ地区に設立され、イタリア有数の繊維企業、
マルゾットグループに所属する。
伝統的な経験と先進のテクノロジーを融合した手法で、サキソニー、フランネルなどの
主力メーカーとして世界で評価されている。
今回の生地は毛足をクリアカットしたサキソニー。
簡単にいうと今まで以上に長期に使えるサキソニーってことです。
ほどよい青みがカッコよく、ツヤなスーツの仕立て上がりでございます。
お待たせいたしました。
別のK様 CANONICO <Italy> S110’S Wool 100% 260g !
コストパフォーマンスでは飛びぬけた感の強いカノニコ。
このこげ茶、いい顔している。
ほんのりと淡いラベンダーストライプが効いたこのスーツ、
フラップなしのシャープな感じがビジネスONでいけること間違いなしですよね。
そうとう好きかもな仕立て上がりでございます。
お次はジャケット、ロロ・ピアーナ対決です。
M様 LORO PIANA <Italy>
高級生地の代名詞ロロ、バスケット織りのネイビージャケット~
弊店オリジナルバンチよりお選びいただいた。
本毛芯の基本仕様にフラップなしのシャープな顔。
比較的強めなショルダーラインといい、お客様のお好みを反映した
ビジネスユースな仕立て上がりとなった。
H様 LORO・PIANA <Italy> WOOL&CASHMERE !
こちらも弊店オリジナルバンチよりのチョイスでございます。
定番のウインタージャケットのバンチに収められているインクブルーのヘリンボーン生地。
上胸一枚芯の仕様で軽快な着心地、2パッチのポケット、大見返し、雨降らしな袖付けと
対極なイメージで柔らかさを強調したオーダーいただきました。
それぞれのオーナーの思いが いかに仕事の道具として、あるいはオールマイティーな一着
として込められているかがわかる仕立て上がり。
お待たせいたしました。
H様 LORO・PIANA <Italy> S130’S !
最初のジャケットと同じタイプ、バスケットな生地~弊店オリジナルバンチです。
こちらは一枚芯の比較的軽快な着心地の芯地をお選びいただいた。
但し、6釦ダブルブレステッド、6ミリステッチ、2パッチポケットと旬を感じるオーダー。
ライトグレー、ミディアムグレーのパンツ、カーゴにホワイトジーンズ、細身のチノと
着こなしのテクなど必要のない最強にカッコよしなネイビージャケットの出来上がりです。
N様 CANONICO <Italy> S120’S 280g !
グレーベースのチェック柄、ヤバシですよね。
上級者のみが挑戦できるかもなな仕立て上がりです。
カジュアルに着倒すのは比較的簡単、昔のアイビーのコーディネイトで
サイズ感だけ今風にすればいいだけ。
例えば、細身のベージュのチノに洗いざらしの小ぶりな衿のBDシャツに
ニットタイなんて感じで。。。足許はサドルシューズやローファーを。。。
ドレスアップはご自身でお考えください。(苦笑)
お次は靴、H様 LAST 2091 DOMESTIC !
ポインテッドトゥのややロングノーズラストを生かしたデザイン。
外羽根2穴とダブルモンクの出来上がりでございます。
ライニングもボルドーチョイスな大人なドレスシューズ。
お待たせいたしました。
お次は別のH様 LAST 2091 カーフスウェード !
同じラストながらモンクのデザインのせいと選んだ素材により
そんなにシャープな感じがなく狙い通りのオールマイティーな出来上がり。
スーツでもジャケットでもジーンズでもこなせるよななオーダー上がりとなりました。
以上、本日の怒涛の仕立て上がり。
いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。