K玉blog: 借りるべきか？買うべきか？

一度借りるだけで５万～１０万が相場と聞いております、タキシード。

小物から靴まで一式、正式なドレスコードが存在する以上、

致し方ない出費、思いのほか高い額である。

｢ブラックタイ｣のドレスコードとくれば夜の準礼装、タキシードがお約束、

何度か機会がある御仁は借りるより潔く作るべし。

滅多に着ることはないかとお思いの御仁が多いとは思いますが、

呼ばれたら避けて通れない関門、

借りるべきか？買うべきか？エスコートする女性のためにも、

ここはひとつ奮発、着飾った淑女を引き立てるためにも、

これら一式、揃えてみませんか！と

本日の仕立て上がりのタキシードの正統なる佇まいを拝見しながら

白と黒のみでまとまった夜の格をご紹介です。

←　パーティではろくに食べられなかったことが多いＫ玉ですが、

皆さんいかがお過ごしでしょうか？（苦笑）

←　ちなみにブラックタイでのご招待も受けたことはございません、残念。

おまけ：　本日の仕立て上がり。

Ｎ様　　ＥＤＷＩＮ　ＷＯＯＤＨＯＵＳＥ　＜Ｅｎｇｌａｎｄ＞　Ｗ９０％　Ｍ１０％

下襟、腰の玉縁、釦、側章に拝絹をあしらったタキシードの仕立て上がり。

フォーマルウェアの代表格であるタキシードは午後６時以降に着用するのが鉄則、

夜の準礼装ではございますが、正礼装のテイルコートを着ることはなくとも、

庶民のＫ玉でもタキシードを着る機会はあるかもなな活用度の高い一着。

Ｎ様は年に数度の着用と借りるよりも仕立てたほうがお得なわけだ。

黒のボウタイ、カマーバンド、サスペンダー、白のシルクチーフ、オペラパンプスと

揃えないといけない正統なファクターもございますが、

｢ブラックタイ｣のドレスコードとくれば問答無用、

タキシードを正しく着用しなければならないわけだ。

友人たちと楽しむクリスマスパーティくらいなら、

色物のシャツや柄入りのボウタイやカマーバンドもありかと思われます。

６時以降（夕刻）の披露宴なら新郎と間違われない程度に控え目にが望ましい。

黒のモヘアバラシャのさらっとした手触りは季節感の少ないオールシーズンもの、

１８５７年創業のエドウィン・ウッドハウスの伝統的手法を守り、

クオリティーを重要視するこだわりの生地でディナージャケット、

シングルの一つ釦をもってその第一となる。

お待たせしました。

Ｍ様　　ＴＡＬＬＩＡ　ＤＩ　ＤＥＬＦＩＮＯ　＜Ｉｔａｌｙ＞　Ｗ９０％　Ｃａ１０％　３４０ｇ

貫禄のダブルのチェスター、クラシックなデザインで勝負なんだけど、

素材の良し悪しも大事とばかりにダブルフェイスの一枚仕立てで

軽快さも演出といいところ取りのコートの仕立て上がりです。

胴しぼりの強い両前６ボタン、ピークドラペルが特徴の

ジェントルマンのコートの筆頭、

ダブルのチェスターはベーシックでありながら

その美しいジャストなシルエット、膝上丈のスポーティな感じといい、

今季は特におすすめしたいコートなのは間違いない。

背中で語る男らしいコートの完成、後衿をさり気なく立てて着るべし。

お待たせしました。

Ｔ様　　ＣＯＭＥＲＯ　＜Ｉｔａｌｙ＞　Ｗ１００％

カバートクロスほどの打ち込みではないんだけど、

そこそこしっかりとした綾織りのライトグレースーツの出来上がりです。

弊店オリジナルバンチよりお選びいただいた着分、売り切れご免な生地。

斜めに走る織りの表情がいい雰囲気ですよね。

コシのある生地だからこその上胸一枚芯の最軽量の仕様、

パンツは弊店的には最旬、ベルトレス、脇美錠、長い持ち出しのワンプリーツと

いわゆる逆三角形のシルエット、ノータックからクラシックなプリーツ入りが

ジワジワときてます、間違いない。

男らしさを際立たせるクラシックなフォルムが今の気分でしょうか。

お待たせしました。

Ｔ様　　Ｅ・ＺＥＧＮＡ　＜Ｉｔａｌｙ＞　Ｗ５０％　Ｍ４０％　Ｃａ１０％

弊店オリジナルバンチよりお選びいただいたゼニアの生地、

華のある色のトーンが素晴らしいチェック、

オン・オフいけるカーディガンのような軽い着心地が持ち味、

やたらと垢抜けたジャケットの仕立て上がりでございます。

遊びが利いて自由な組み合わせを楽しめる一着、

ラグジュアリーでいてリラックス出来るってことです。

お待たせしました。