このタイトルも藤原正彦著の「数学者の言葉では」からいただいたお題である。
ほんと昔むかし、「若き数学者のアメリカ」って躍動感あふれる体験記を読んで、
なかなか面白かったことを思い出し、ブックオフにて¥105ならと思い購入してみた。
読んでるうちに、数年前のあのベストセラー「国家の品格」の著者であることが判明。
まったく気付きもしなかったK玉ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
← 「国家の品格」、あまり考えずに読むとなるほどなと思える部分も多かったんだけど、
論理よりも情緒、民主主義よりも武士道ってのも極端だなとも思うわけだ。
← 別に否定しているわけじゃなく、面白く読まさせて頂いただけなので、悪しからずです。
← ちなみに父は新田次郎、「孤高の人」、母は藤原てい、「流れる星は生きている」
お二人さんとも著名な作家さんの次男坊だそうです。
「馬鹿になること。」 から抜粋させていただく。
「これが受験に限らず人生の様々な局面で、成功のための重要な鍵となることが多い。」
とあり、
「どの分野に進もうと、その道での第一人者と言われる人はほぼ例外なく馬鹿である。」
と述べている。
なるほど、納得。
何かを志す者が、いちいちそこに疑念をはさんではならないということだよな。
ほんでもって、
「健全な常識や良識を十分に備えた人間が馬鹿になり切ることは容易でないのである。」
← 馬鹿になることはむずかしいわけだ。
「馬鹿になれる人だけが世の中で成功しているというのは冷厳な現実である。」
← 馬鹿になることが決定的に重要だということだよな。
そして、何故、馬鹿になることが重要かについては、こう結んでいる。
「各個人の潜在的能力が伯仲しているからである。」
なるほど。。。
「馬鹿になった時初めて、当人の眠っていた能力を揺り動かし、
それを無限大へと発展させるドライヴィング・フォースとなる。」
と、結んでいる。
K玉個人よりも、弊店の立場で言わせていただくならば、
ビジネスを引っ張る力、ドライヴィング・フォースは、
まずはお客様がありきなんだけど、1 スタッフ(接客) 2 製品(技術) であろうか?
← 藤原正彦氏はメンタルな意味に使っており、K玉はビジネス用語として使っております。
何を最重要視するかを見極め、ここでいうところの馬鹿になれたらいいわけだ。
しかしながら、割と簡単に馬鹿になる方法があるとしたら、
日本中が一流だらけになって困るよな。
おまけ: 本日も仕立て上がり。
A様 月に一度は海外出張があるA様的には、レセプションやパーティで使える
ダークスーツが必需品だそうである。
CANONICO <Italy> Wool84% Kid Mohair16%
黒のシャドーストライプスーツ
フォルムは従来と同じながら、合わせ方次第で
フォーマルな雰囲気も十二分に発揮できる一着です。
ツイルのツヤ有りな表情がより効果的でしょうか。
潔く取り払ったフラップもいい感じですね。
シャツも上がりました。
靴の出来上がり、しばし待たれよです。
お待たせしました。
以上、本日の仕立て上がり。
いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。