K玉blog: 中年図書館　４

片道一時間半をかけて通勤しだしてから、かれこれ三年が過ぎた。
高速バスの乗車時間がおよそ七十五分！
半分は音楽を聞きながら寝ている。もう半分は読書タイムである。
だいたいそんな感じだ。
けっこう時間に追われ、自分の時間を作れていないんだけど
このバスの中では一時間ちょっとの間自由というのも変だけど好きなこと出来る。

←　趣味って言われても、ホント地味に読書、Ｂ級映画鑑賞、微妙な音楽鑑賞、料理（男子ごはん）、ちょっと街歩きくらいのｋ玉ですが皆さんいかがお過ごしでしょうか？

とりあえず、予備の本が常に鞄の中にニ～三冊入っているんで、それを適当に読むわけだ。
新刊から古いヤツまでいろいろ～最近読んだヤツちょっと紹介してみる。

「四畳半神話体系」　森見登美彦

あいかわらずな森見ワールド（苦笑）ほろ苦い青春ストーリーです。
傾きかけた四畳半一間の下宿暮らし、明るいキャンパスライフから遠ざけられた
それなりに追いこめられた「私」はＫ玉の大学生活とかぶりまくる。
ここにも共感がある！

「ひとりでは生きられないのも芸のうち」　内田樹

アマゾンのウェブ文芸誌「マトグロッソ」で知った内田氏。
「ひとりひとりおのれの得手については、人の分までやってあげて、代わりに不得手なことは
それが得意な人にやってもらう。この相互扶助こそが共同体の基礎となるべきだと
私は思っていた。」とあり～

「自分で金を稼ぎ、自分でご飯を作り、自分でＰＣの配線をし、自分でバイクを修理し
部屋にこもって自分ひとりで遊んで、誰にも依存せず、誰にも依存されないで生きている人間を
「自立した人間」と称して褒め称える傾向があるが、そんな生き方のどこが楽しいのか
私にはさっぱりわからない。」とある。
自立っていうより孤立ってことかな？

自分のことは自分で出来るけど、実はせっかちでめんどくさいこと嫌いなＫ玉としては
同感っていうか、誰かにやってもらえるならそう願いたいと秘かに思ったりもする。

「頭文字～イニシャルＤ」　しげの秀一

若い頃は「バリバリ伝説」、今はこれを読むとなんだか元気をもらえる！
車の絵以外は正直いただけないけど、買い続けている漫画の一つだ。
４２巻目、なんだかもう少しで終わりそうな局面に突入した。
活字が目に入らないときの必見本です。（苦笑）

「美女と野球」　リリーフランキー

太陽の陽差しに微笑む人よりも、土砂降りを歩いている人に興味があるそうだ！
そして、これを読んでくださった皆様、読みながらクスッと笑ってくれて、その後は
書いてあったことをすっかり忘れてくれたら嬉しいそうだ。
随分前の本、リリーさんの始めてだったはずのエッセイ集です。

「つるかめ助産院」　小川糸

「食堂かたつむり」　「喋々喃々」を読んだことあるんで読んでみた。
子供を生むことのなんたるかが描かれてある。やはり女性に読んでもらうほうがいいかも～
一気に読んだけど！深い話なんだな。

「神様のカルテ２」　夏川草介

こちらも１を読んだんで２も買ってしまった。
地域医療のなんたるか！
「医師としての話ではない。人間の話をしているのだ。」とある。

Ｋ玉的には「良心に恥じぬ行為」を貫く姿を見ていると、こちらも「立ち止まってられないや！」
って気になってずいぶんパワーをいただいた一冊です。