2012/10/25

境目の男

このことも以前からうすうす気付いていたことなんだけど、

境目の話を酒の肴にあれこれ話してうざったがれるK玉ですが、

皆さんは境目の定義なんてお題、気になりませんでしょうか?





例えばこうだ。

「日常」と「非日常」の違い。

付き合い始めは非日常、日常を感じた時、それでも大丈夫なら結婚を視野にとか。

そしてその日常は、どこからが日常なのかと。。。話は長引くのだ。

あるときはよくある話題、「浮気」。

どこからが浮気なのか?

これはオール オア ナッスイングの話ですよね、基本的には。

食事まではセーフ、Aはアウト???(苦笑)

はたまた、「変人」と「変態」の違い。

私ことK玉は変人であることは百歩譲って認めてもいいが、

変態ではないと自負している。

しかしながら、いくらK玉がそんなの普通、普通、ギリセーフであると思っていても、

ある人は完全にアウトであるという価値観の相違があるわけで、

結局話は平行線ならまだしも、最後は誰もK玉の訴えたい話はスルーってことで、

一人で呟いている変なおじさんに奉られる始末だ。

つまり変態のレッテルを貼られるわけだ。

← 誰かに言われたことがある、「辞書にない男」




こんな感じで友は一人去り、二人去り、

一匹狼と化したK玉は境目を探して今日も一人飲み歩くわけだ。



まあ、たいして落ちのない話で合掌しそうになりますが、

悶々とくすぶる気持ちを吹き飛ばしてくれそうな仕立て上がりが

ガツンと出来上がってきてるんで、

そちらのご紹介で境目の話は終わりとさせていただきます、悪しからず。



おまけ: 本日の仕立て上がり。



S様  CACCIOPPOLI <Italy> Wool100% 340g


ナポリの老舗マーチャント、カチョッポリ。

鮮やかなブルーのウインドペンながら実はフランネル素材です。

打ち込みのしっかりとした素材ゆえ、一枚芯の軽快な仕様をチョイスでございます。

あわせるパンツもパンチェリーナ、ベルトレス、脇美錠と

クラシックなディテールを取り入れながらもモダン。

とりあえず、ガツンと究極のブルージャケットの完成です。

お待たせしました。















別のS様  HARRIS TWEED Wool100% 485g


ざっくりとした肌触りで素朴な味わいがあるツイード素材。

元祖ならではのハリス・ツイードながらお選びいただいた色は華やかなパープル。

2ボタン、シングルピークド、ワイドなラペル、フラップなしと最強のオーラを放つ

○ム・フォードばりの仕立て上がりでございます。

何も申すまい、お待たせしました。












こちらもS様  E・ZEGNA <Italy> HERITAGE Wool100%


弊店オリジナルバンチよりお選びいただいたバーズアイ。

とても保守的な色柄なれど匂いたつダンディズムを感じないわけにはいかない。

同じく2ボタン、シングルピークド、ワイドなラペル、フラップなしと

モードの洗練を取り入れた一着でしょうか。

裏地のチョイスも頷ける仕立て上がり、

お待たせしました。












おまけのおまけ: 北九州よりご来店のお客様、R様。


E・THOMASのカシミア混、ブラウン系のチェック柄にダークブラウンのすっきりパンツ、

淡いラベンダーのカッタウェーカラー、足元をネイビーのスウェードチャカで引き締めた着こなし、

頑張り過ぎない大人の休日を上品に表現していると思われますです、完璧です。

本日は出来上がりを受け取りにご来店いただき、ついでにストールもゲットンでございます。

いつもありがとうございます。















以上、本日の仕立て上がりとお客様のご紹介。

ご紹介できてないお客様、申し訳ございません。

いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。

2012/10/24

人としての特権

何も偉そうなことを語るつもりはないんだけれど、

動物と違い、衣食住の「衣」があるのは人間だけであり、

洋服屋の目線から言えば、「衣」は第二の皮膚という認識であろうか。

今朝目撃した出勤途中の30歳くらいのお兄さん、半袖シャツに黒っぽいパンツと

まさしくクールビズスタイル。

確か10月いっぱいまでクールビズのところもあると聞くが、

こちらはそろそろ軽めのコートを引っ張りだして、

傷みや汚れはないかとチェックしている最中に半袖スタイル。

日中はそこそこ暖かいのは認めるけれど、小学生の健康優良児じゃあるまいし、

日本人ならではとあえて言いたいのだが、

豊かな様々な四季どころか十二季くらいをを感じ

「衣」をまとうくらいの感性が欲しいと、ちょっとは思うわけだ。

食でいえば秋の味覚、「旬」ということには敏感なのに

「衣」をおざなりにしている人が多いように感じる今日この頃ですが、

皆さんいかがお過ごしでしょうか?




そんな感じで「旬」を衣で例えるならば、

今のこの時期にっていうか、明日からさっそく衣替えをおすすめいたします。

11月に入ればほとんどの人が順次衣替えをするんだけど、

そのちょっと前のこの一週間が洋服屋的には「旬」だと思われます。





おまけ: 本日も仕立て上がり。



T様  GUABELLO <Italy> FLANNEL Wool100%


1815年創業のグアベロ社のフランネル、ネイビーのチョークストライプです。

これをダンディーに3ピース仕様でご注文いただいた。

打ち込みのしっかりとしたフランネルは仕立て映えしますよね。

弊店オリジナルバンチのなかでも一番インパクトのあるチョークストライプ、

昔ながらの保守的な柄ではございますが、

テレビ写りが映えるほどの押し出しの強さ、ディグニティを感じますです。

お待たせしました。











N様  JOHN FOSTER <England> Wool100% 290g


チャコールグレーにウインドペンと控えめながらも時代の空気感を拾った一着。

ブルーシャツにネイビーのソリッドタイが鉄板の合わせでしょうか。

K玉的には格子のシャツにペイズリー柄のネクタイといきたいかもです。

N様は乗馬体制に最適なスラントポケットをチョイス。

見た目は英国紳士をイメージしてのオーダーでしょうか。

お待たせしました。













I様  GUABELLO <Italy> Wool95% Ca5%


シェファードチェック、羊飼い格子と呼ばれるカントリージェントルマン御用達の柄。

弊店オリジナルバンチよりお選びいただいた。

今年の雰囲気として見た目イギリス、着心地イタリアを併せ持つ一着。

一枚芯の軽快な仕様にネイビーのコットンパンツとメリハリのあるコーデです。

ウールのグレーパンツでビジネス、こちらは週末の寛ぎってところでしょうか。

お待たせしました。











O様  LORO・PIANA <Italy> Wool100%


ブルーの格子を効かせたハウンドトゥース、キャメルカラー、旬ですよね。

インクブルーとミディアムグレーパンツでビジネスユースでございます。

こちらも見た目カントリーながらアーバンによく合う一着。

格子のブルーを生かして合わせてみたいかもです。

お待たせしました。










以上、本日の仕立て上がり。

ご紹介できてないお客様申し訳ございません。

いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。

2012/10/22

決められたルール

最近思うことがありっていうか以前から気付いていたことなんだけど、

それはお好きなように、どうぞご自由にって言われると

どうも調子が狂うっていうか逆に気合が入らないのだ。

同じような思いをされたことのある御仁も多いかと思われるが、

これは男が持つ遺伝子のなせる業なのかどうかは知らない、調べてもいない。

限られた時間や予算と現状の持ち合わせている体力の中で、

創意工夫して時間を作り、旨い酒を飲みご馳走にありつく、

それを保つためにだけ家事と用事の隙間を狙って、

ウォーキングなりストレッチに励んでいるのが楽しく充実感も味わえて一石二鳥って、

なんだかおかしなこと書き込んでいるK玉ですが、

皆さんいかがお過ごしでしょうか?












このことは職人気質に通じるようにも思うのだが、

アートと称して一年に一作も描かない、描けない、自身に納得できない画家さんとは違い

納期や予算等、決められたルールっていうか制約の中で

最大限のパフォーマンスを、最良の仕事をしようとする姿勢に近いように

いい意味で感じるわけだ。




決められたルールの中で自分らしさを発揮することにおいては、

スーツの世界でも求められることだ。

← 仕事も遊びも服装術も同じことだということです。

基本的にはドレスシャツ×ネクタイにドレスシューズとそれなりのルールがある。

伝統を重んじつつもそれを突き破るってほど気負ってはいないんだけど、

ほんのわずかな創意工夫で劇的に変化することがある。

何も奇をてらってスーツにスニーカーをいかがでしょうなんて

言っているわけではない。

例えばパンツの裾幅を1センチ細くし股下を1センチ短くしてみるとか。。。

Vゾーンをトーンからビビッドなコーデにかえてみるとか。。。

個人差があるんで一概には言えないんだけど、

そこに時代の空気を拾う感性だとか、それを個性って呼んでもいいんだけど

五感を総動員しての一工夫と積み重ねで

男を内から輝かせることにつながるんじゃないかと、

そんな切磋琢磨で見た目にもワンランクアップで一石二鳥じゃないかと、

ちょっと思う今日この頃です。




おまけ: 本日も仕立て上がり~ピックアップです。



T様  LORO・PIANA <Italy> Wool85% Ca10% Silk5%


ネイビーベースのブロックチェック、赤茶のウインドペンが効いている。

弊店オリジナルバンチよりお選びいただいた一着。

このへんの柄は素人は手を出さないタイプ、通好みでしょうか。

一見派手に感じる御仁もいらっしゃるとは思いますが、

ほぼ同系色のチェックゆえコーディネイトは以外と簡単っていうか、

ネイビーの無地とたいして変わらない思うのはK玉とT様だけなのかな?(笑)

しいて言えば、柄のアイテムを合わせる時に要チェックくらいです。

一枚芯の軽快な仕様、大見返しにパッチポケット、裏地も気持ち遊び心を取り入れてと

カジュアルな合わせも視野に入れた出来上がり。

お待たせしました。













R様  E・THOMAS <Italy> Wool90% Ca10%


ブラウンベースの大柄チェック、ほっこりとしていて都会的と相反する要素を併せ持つ

通好みなオーダー、弊店オリジナルバンチよりお選びいただいた。

こちらのチェックも仕事では使いづらいとお思いの御仁もいらっしゃるとは思う。

とはいえ、同系色でまとめるだけで、例えば淡いイエローやラベンダーのシャツ、

ネクタイはブラウンの無地が鉄板、やや大きめな小紋やペイズリー柄もいけるはずです。

間違いなく合いますよね?

パンツはミディアムグレーやダークブラウン。

週末ともなればタッターソールやインディゴのシャツ、

ベストなどのキレイ目ニットを挿すのもおすすめいたします。

ボトムはデニムやチノのパンツをはくだけでOK。

ほどよく頑張り過ぎずに着こなせる一着の出来上がりです。

お待たせしました。













K様  E・ZEGNA <Italy> Wool95% Ca5%


ワイン色の大柄へリンボーン、ほとんど無地です。

春夏同様にこの手の色に的を絞ってのご注文、

こちらも弊店オリジナルバンチよりお選びいただいた。

シャンパン色の裏地で上品に仕上げ、大正解でしょうか。

秋の景色に溶け込むような華あり枯れありの大人な一着。

お待たせしました。











K様  E・ZEGNA <Italy> ELECTA Wool100% 330g


しなやかな質感と優れた耐久性をかね合わせたゼニア社のロングラン。

K玉的には下手なハイテク素材より好感のもてる生地です。

とにかくシワになりにくく仕立て映えがする出来上がりでございます。

今回注目は色目、ブラウンベースにグレーを織り込み、

ブルーのストライプを立てた複雑な配色、大人ですな。

ビジネスで使えるブラウンをご希望、大正解です、黒靴もいけますです。

お待たせしました。











以上、本日の仕立て上がり。

いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。