2014/07/05

房飾り

最近、靴といえばスリッポンネタで恐縮ではございますが、

季節柄やはり人気があるわけで、

ローファー始め、デッキシューズ、ドライビングシューズ、ビットモカシンと

スリップ・オンに履ける軽快な靴は外すわけにはいかないんだけど、

おそらく二十代の若者の中には履いたこともなければ

見たこともない人もいるんじゃないかと思われる靴こそ

タッセルスリッポンじゃないかと思うK玉ですが、

皆さんいかがお過ごしでしょうか?











かってはローファーと並ぶスリッポンの代表であり、

甲の中心にある房飾り=タッセルと、

トップラインをぐるりと一回りする革紐がデザインの特徴、

現在見られるデッキシューズと同じデザインから発しているわけだ。

K玉も初めて買った本格靴は二十歳の頃で、

リーガルのイーストコーストコレクションのタッセルスリッポンと

当時は絶大な人気を博していたものだ。

← 二足目は英国のグレンソンのローファーだったかもです。






4年ほど前に作ったタッセルスリッポン

セミスクエアのトウのブラウンスウェード

装飾のみのタッセルゆえトップラインの革紐は排除!



そんな感じで端正な雰囲気と気楽さでもって

ビジネスとカジュアルの兼用靴として

K玉の若かりし時代ではどこのメーカーもコレクションしていた

万能靴だったんだけど、

いつの間にかその中途半端なポジションからか

市場から消えておりました、タッセルスリッポン。










ちょうど5~6年前からのアメリカントラッド的な装いの復活からか、

次第に火がつき始め、K玉はとても真似できないんだけど、

黒のタッセルスリッポンに白靴下の合わせなんてのが流行ったり、

ここ最近復活してきた感じです。

← 白靴下ははけませんが、カラーソックスは平気です。

とりあえず、カジュアルシーンで履くことが前提のスリッポンの中で

このタッセルスリッポンはビジネスでの着用が認知されているという

不思議な存在、50年代のアメリカ発の房飾り靴のご紹介、

世代間での認知に開きはございますが、

知らなかった御仁は素直にトライ、

知ってた御仁は久しぶりにトライしてみませんか!

それではこのへんでチャオス☆






おまけ: 本日も仕立て上がり~当然、靴編!







東京のH様  LAST 2041 タッセルスリッポン


弊店オリジナルローファーをアレンジ、

タッセルを搭載して欲しいとのこと、

ぽってり顔のラストをアッパーと中底、ソールを

ダイレクトに縫い合わせたマッケイ製法、

ネイビースウェードもワンランク、アップグレードでもって、

柔らかな履き心地の一足が完成しました。

オーダーならではのフィット感ゆえ、

トップラインの革紐は取り払ってスッキリ顔です。

カジュアルシーンで履くことが前提のスリッポン、

きもち高貴な印象のタッセルに変身しました。

さっそく送りますです。











軽やかな履き心地~弊店オリジナルローファー



以上、本日の仕立て上がり~靴編!

いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。