2013/10/29

更衣

衣替えは更衣(こうい)と言って平安時代からある

四季の豊かな日本ならではの行事であり、

K玉的には祭りと呼んでも差し支えの無い大事な儀式、

皆さん衣替えは終わりましたでしょうか?

← 仕事柄K玉はスーツ等は9月中に終わらせておりますが、

普段着は10月前半でございました。

← 衣替えをしないといけない日本の四季に感謝。





そんな感じで衣替え、洋服屋でない皆さんは

一度に全て衣替えるのはけっこう無理があり、

暑い日が続くかと思えば急に寒くなったりと不順な時期でもあるんで、

10月前半で半分、10月後半で残りを衣替えが理想的なんじゃないかと、

ついでを言えば、今までお世話になった服を

不要なものは処分し、必要なものは片付けるところまでが衣替えであり、

きもち断捨離を意識しつつ、ウエストサイズの確認なんてのも忘れずに、

11月からは100%秋冬ものでスタートしたいものです。

世間一般の方々よりほんの少し早めの衣替えが

豊穣な秋の幸および収穫物同様、「旬」といえるわけで、

絶対11月からは秋冬ものでお願い申し上げたいと思うK玉です。

それではこのへんでチャオス☆ !





おまけ: 本日も仕立て上がり。





T様  E・ZEGNA <Italy> TRAVELLER W93% Si7% 300g


昨年より探していたボルドーカラー、

ようやくイメージにぴったりと合う色と素材感に出会えたT様です。

仕事に絡んだ大事な色ゆえ、いっさいの妥協なしのチョイス、

通好みなだけでない思いを込めたジャケットの仕立て上がり。

ゼニアのトラベラー、バランスの取れたダブルツイスト糸により

出張などの際にできたシワも一晩ハンガーに掛けておけばほぼ回復、

シルクの光沢感も利いていてラグジュアリーな一着の完成です。

お待たせしました。

















I様   LORO・PIANA <Italy> W85% Ca10% Si5%


弊店オリジナルバンチよりお選びいただいたロロのジャケット生地。

着こなしはネイビー無地とほぼ同じ、簡単コーデの仕立て上がりでございます。

とりあえず、紺ジャケをチェックに着替えるだけで鮮度アップ、

ビジネススタイルの印象をがらりと変えてくれる一着。

一枚芯の軽快な仕様で着心地も軽々とオフもいける便利なヤツです。

お待たせしました。














H様  HARRIS TWEED <Scotland> W100% 400g


渋めのタータンチェックといっても過言ではない、華やかでいて重厚、

街に溶け込むモダンな着こなしが相応しい仕立て上がりです。

ヘビーな素材を活かしたダブルステッチに一枚仕立て、

ホーン(水牛)のボタンも相性抜群、

独自の審美眼でもっての達人のオーダーでございます。

いや~K玉も仕立ててみたい、大好物!

お待たせしました。











沖縄のW様  E・ZEGNA <Italy> HERITAGE W100%


枯れたブラウンにグレーストライプと

1930年代のアーカイブのスーツ柄の中から厳選し、

現代のテクノロジーを用いて開発された生地がゼニア社のヘリテージ、

弊店オリジナルバンチよりお選びいただいた。

見た目の通り燻し銀な仕立て上がりでございます。

淡いサックスブルーのシャツにブラウン系のペイズリーのネクタイなんて気分、

たまにはグレーかブラウンのタートルなんて着こなしもおすすめです。

とりあえず、これからの冬の街並みに溶け込むさり気ない一着の完成。

ジャケットが出来上がり次第、同送しますです。













O様  E・ZEGNA <Italy> HERITAGE W100%


同じくゼニア社のヘリテージ、ミディアムライトなグレーのシャークスキンをベースに

絶妙な織りと淡いサックスでウインドペンを仕込んだ上品スーツの仕立て上がりです。

この手のスーツは成熟した男にしか似合わないもの、

白シャツ合わせにトーン配色で軽く柔らかくまとめるのがコツでしょうか。

たまにベストやカーディガンをインして若々しくいくのもアリ。

往年紳士の正統派スタイルを現代に復活、

凛とした大人の男に相応しい一着です。

お待たせしました。












O様  CANONICO <Italy> S100’S 340g


シルバーグレーのフランネル、ここ数年人気の生地です、間違いない。

K玉的には若かりし頃からの憧れのグレーフランネル、

フレッド・アステアの完璧な着こなしを思い出すわけだ。

O様がフレッド・アステアのファンなのかどうかは存じませんが、

チェンジポケットを搭載しての英国顔の気品あるスーツの仕立て上がり。

こちらも知的でラグジュアリーなトーンコーデの着こなしがベスト。

品格の冬スタイルを楽しんでください。

お待たせしました。












K様  CHARLES・CLAYTON <England> S120’S&Ca


1959年創業の英国はブラッドフォードに居を構える

高級素材に特化したミル、チャールズ・クレイトンのへリンボーンストライプ、

弊店オリジナルバンチよりお選びいただいた。

このミル独特のクリアな光沢感はホント素晴らしい、秀逸です。

しっかりとした打ち込みと高級感は価格以上のコスパに優れた仕立て上がり。

控え目で正統派が信条の御仁には最適でしょうか。

奇をてらわず王道のダークネイビーの旋律が際立つ一着。

お待たせしました。














O様  EDWIN WOODHOUSE <England> W90% M10%


弊店オリジナルバンチよりお選びいただいたウッドハウスの黒のモヘアバラシャ、

フォーマルシーンに打ってつけのさらっとした素材感は秀逸、

季節感を感じさせないブラックスーツの仕立て上がりでございます。

O様のご要望はお悔やみ用の一着、

電話一本でオーダーいただきました、ありがとうございます。

いつものサイズで完璧フィットの出来上がり、間違いない。

さっそく送りますです。












以上、本日の仕立て上がり。

ご紹介出来てないお客様、申し訳ございません。

いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。